活動報告

南米出張(ペルー、チリ)

先週、吉良州司は2泊7日、厳密に言うと2泊4機中泊7日という強硬日程(3月8日~14日)の中でペルー及びチリを訪問して参りました。しかも今回日本から出発したのは吉良州司たった一人きりで、帰りも勿論一人という、過酷な行程でした。今回の訪問ではペルーの閣僚との面談とチリの大統領就任式出席が主目的でしたが、出発直前に発生したチリ大地震に対して日本政府を代表して震災見舞いを行うという意味合いでの訪問ともなりました。

3月8日(月)夜の便にてニューヨークを経由してペルー入りした後、ガルシア・ベラウンデ外務大臣、アラオス経済財政大臣フェレロイス通商副大臣と会談。ガルシア外務大臣との面談においてペルー側に、鳩山総理の意志もありEPAの早期締結したい意向を伝え、双方でEPA交渉の早期妥結の重要性を改めて確認しました。また無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」及び「新マカラ国際橋建設計画」の交換公文署名式が行なわれ、二国間関係強化の大変意義深い会談となりました。
(今回ペルー・リマには、現地9日午前6時55分に到着し、上記会談を終え、10日午前0時55分の飛行機で、リマを出発しチリに向かったので、正味滞在時間は18時間でした。)

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■交換公文署名後ガルシア・ベラウンデ外務大臣と握手を交わす吉良州司

次の訪問国チリではピニェラ新大統領はじめ新政権の要人、及びバチェレ前大統領と会談。大地震被害に対するお見舞いを述べた上、日本の緊急支援について説明を行い、復興・復旧に向けて協力する考えをお伝え致しました。

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■ピニュラ新大統領との会談

今回の震災では、日本政府は約3000万円(約33万ドル)の緊急支援物資と、2億7千万円(300万ドル)を上限とする緊急無償資金協力を行いましたが、実はチリに進出している日本の民間企業の現地法人や支店などからもチリ政府に対して総額約278万ドル(2億7千万円)の緊急支援金の提供があったそうです。このことからも資源豊かなチリを日本がいかに重要な国と捉えているか、日本国民の高い関心を感じたとの話がありました。民間企業が自発的にこれだけの支援を行ったということは大変素晴らしいことですし、何より心強いことだと感じます。吉良の訪問に対してピニュラ新大統領は当初15分であった会談予定時間を急遽40分に延長し、経済関係を中心に両国関係の一層の強化と、11月に日本で開かれるAPEC横浜会合などについても話し合いが行われました。

さて会談の際に吉良州司が「今回の地震で津波が遠く日本にまで押し寄せ、港町が被害にあった」と伝えると、「日本で地震があった際には、同様に我が国にも津波が押し寄せるよ」と言われたそうです。確かに、一方的に日本が被害にあっているような印象を持ってしまいますが、その逆があることも言われてみれば当然のことですね。

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■バチェレ前大統領と言葉を交わす吉良州司

さて、日本でのニュースでもご存知の方が多いと思いますが、吉良が出席した11日の大統領就任式の最中にもM7.2(現地報道)の地震が発生しました。その際の面白いエピソードがあるのでご紹介致します。

就任式の進行中に突如起きた大きな揺れに、国会内はパニックに。 
出席者の多くが慌てふためき、会場の外にまで逃げ出す人が多く、就任式はしばらく中断せざるを得ない状況でした。そんな中、大統領の真向かいに座っていた吉良州司は、地震に慣れていることもあったのでしょう、“照明や花が揺れているな”、“参列者のみなさんは結構動揺しているな”とじっと椅子に座ったまま、客観的に会場の状況を観察し、全く動じなかったようです。この様子が現地のニュースなどで何度も放映され、翌日のチリ外務大臣との会談の際「Mr吉良、昨日の就任式の地震の際、席も立たず悠然と座っていたのは、あなたただ1人だった。素晴らしい」といわれた事でもお分かりいただけると思います。

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■新大統領就任式会場にて

また、チリ大地震については、吉良州司自身不思議な因縁があります。ちょうど50年前のチリ大地震が話題になりますが、25年前にも大地震が発生しました。実は吉良州司は、商社時代その地震発生翌日チリに入ったのです。25年前のチリはまだ軍事政権下で戒厳令が敷かれており、アルゼンチンからアンデス山脈を越えてチリに入ったそうです。チリの要人に「私は1985年3月2日にチリに来て以来の訪問だ。」と言うと、チリの方々は「25年前の地震の時にもチリに来たのか?」と驚ろかれたようです。しかしそのあと「Mr吉良が不幸(地震)を運んでくるとは思いたくないが・・・」と、親近感を持って言われたそうです。

最後に南米出張は毎度のことながら、ハードな日程に加え昼夜が逆転する生活であり、本人いわく「“一番きついパターン”の出張となった。」14日の夕刻に帰国してからも全く休むことなく仕事に励んでおりますが、やはり少々疲れが出ているようです。支援者の皆さまからの励ましが一番の活力ですので、地元に戻った際はどうか温かく迎えて頂ければと思います。
今回の出張で「相手が困っている時に、お互い助け合うことが一番大切!そのことが両国の信頼関係を強くする」と再認識しました。

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