吉良からのメッセージ

3月22日外務委員会における稲田防衛大臣に対する質問要旨

米軍のシリア空軍基地攻撃により、米国が「許容できる一線を越えた場合の武力行使の可能性」がにわかに現実味を帯びてきました。それゆえ、今後の北朝鮮の挑発的行動に米国がどう対処するのか、(対北朝鮮融和を志向する大統領が誕生するかもしれない)韓国の大統領選挙が始まる前に行動を起こす可能性もありえますので、東アジア情勢も緊迫してくると思われます。
それだけに、我が国として、如何なる事態にも最良の対応ができるように備える必要がありますが、我が国の現防衛大臣の事態対処能力、資質には疑問を抱かざるをえません。

上記の事態対処能力という観点とは少し違いますが、稲田防衛大臣の自衛隊の実質的最高指揮官としての覚悟・責任感について問い質した、3月22日の稲田防衛大臣に対する質問の要旨をお伝えします。

まずは、岸田大臣、稲田大臣に対して日ロ2プラス2会談を労った上で、元防衛庁長官、防衛大臣だった石破さんの例を引きながら、稲田大臣に対して、南スーダンに派遣しているPKO部隊の全について、どこまで責任と覚悟を持っているか問いました。

石破茂元防衛庁長官・防衛大臣は、イラク復興支援のためにサマワに自衛隊を派遣した際、日々の睡眠時間はわずか3時間であったと聞いて感銘を受けた。何故なら、石破大臣は、日本時間とサマワ時間の両方を生きていたからだ。いつ、いかなるときに何が起ころうとも即座に対応できるようにしていたことと、あの灼熱の地で活動している自衛隊員と常にともにあることを、みずからその覚悟を持って、かつ、それを生活の中に組み入れいていたのだ。

稲田大臣にそこまでの覚悟と責任感があるのか。寝ても覚めても隊員の安全や活動に思いを馳せているのか。自分にはその確信が持てない。

確信が持てない理由のひとつは、駆けつけ警護任務付与にかかわる「駆けつけ警護手当て」の支給条件に疑問を持っているからだ。駆けつけ警護任務にかかわる、ある種、危険手当ともいえる「駆けつけ警護手当」は実際に駆けつけ警護の任務に当たったときのみ支給されるという条件になっている。この条件は承服できない。

駆けつけ警護の任務が与えられることが決まり次第、隊員たちは日々訓練を重ねる。また、隊員たちは、南スーダンが現在危険な状態にあることを充分承知している上に、さらに危険度の高い駆けつけ警護の任務を帯びていくので、より高い使命感と覚悟を持って現地に赴いていく。つまり、大臣がその任務を付与して派遣した時点から、隊員たちはその使命感と覚悟で臨んでいる。ならば、任務を付与して現地に派遣した時点からこの駆けつけ警護の手当を支払うべきだ。

(稲田大臣からは、駆けつけ警護任務が加わったとはいえ、やっていることは今までと変わらないので、駆けつけ警護手当ては、実行した時に支給するとしているとの答弁があったことを受けて)、結果的には、一度も駆けつけ警護を行う場面に遭遇しない場合もあり得るだろうが、危険な地域において、より危険度の高い任務を付与された隊員は、現地に着任した時点から、駆けつけ警護にいざとなったら行くんだ、また行かざるを得ないんだという覚悟をしている。その自衛隊員の覚悟に対して、使命感に対して、送り出す側はきちっと報いるべきだ。

この質問内容の議事録は、こちらをご参照願います。

議事録の末尾にも記載されていますが、自衛隊の撤収を決断したこと自体については、私は評価をしており、一日も早い撤収を要望して質問を終えました。
現状としては、来週にも、第一陣の撤収が始まり、5月中の撤収が完了する予定です。

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