吉良からのメッセージ

2018年7月10日

豪雨被災地からの報告

豪雨災害に関するメルマガを発信したところ、被災地(広島県東広島市)で暮らす後輩から、さっそく現場状況を伝える報告が届いたので、みなさんと共有したく、ここにその一部を紹介します。今後の被災地、被災者支援の参考になれば幸いです。

『東広島は混乱が始まっておりその状況をきちんとお伝えすべきであると思い、連絡しました。
今、東広島は東・西・南からの行き来が難しく、物流がストップしております。北方向からは行き来できるのですが通常の数倍かかっております。そのために、スーパーでは買い占めが起きて居るところもあります。さらにガソリンスタンドには行列ができ、限られた道路を使用するために市内は大渋滞となっております。これでは緊急車両や支援隊などの活動に支障を及ぼすことも考えられます。
私は比較的中心部に住んでいるのですが、山間部に行くといまだに復旧どころか人がいたかどうか探す段階の地域もあるようです。
簡単にしか書いておりませんが、これが現状です。ぜひ、道路や鉄道のインフラ早期復旧、ライフラインの復旧、避難所等の状況把握および改善に全力を尽くしていただきますようにお願いいたします。
視察もされるとメルマガに書いておりましたが、その視察も最少催行で迷惑のかからないようにお願いいたします(過去の経験より)。
また、すでに被災地では強盗などの犯罪が発生しているようです。そういう安全面に対しても声をあげていただきたいです。』

現地視察は、えてして赴く側の押しかけ論理で行動することが多いので、猫の手も借りたい時期の受け入れ側からすると大きな迷惑になりがちです。受け入れ側も政府や与党の視察であれば、予算や現実の復旧・復興に直結するという思惑があるので、少々の押しかけ論理も我慢・許容できるでしょう。しかし、現地事情を踏まえて、政府に要望することが中心になる野党の視察は、交通手段や装備の「自己完結」を大前提としつつ、よりきめ細かな視点を持たなければなりません。現場の復旧作業や受け入れる側の邪魔にならないように心掛けながら、少しでも被災地、被災者の支援に繋がる活動に努めたいと思います。