吉良州司の幸福論

2018年9月1日

ワールドカップの日本チームの活躍に感激(広報誌17号)

大のスポーツ好きである吉良州司は、今年のサッカーワールドカップに連日熱狂し、期間中、日本チームの熱戦に関するメルマガを
2回配信しました。今年は地元大分トリニータも頑張っておりJ1復帰が期待されます。頑張れ、トリニータ! 頑張れ、ニッポン!

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>>当記事は広報誌17号に掲載されています。

(セネガル戦直後の2018年6月27日のブログより)

今、多くの日本人がワールドカップのために寝不足に陥っていることでしょう。私も例外ではありません。夜中まで日本チームを応援しています。コロンビア戦の勝利のあと、セネガル・ポーランド戦を見て、セネガルの強さに圧倒される思いでした。それだけに、何とか引き分けに持ち込めればと思っていたのですが、二度もリードを許しながら見事に追いついて引き分けました。セネガル戦における日本チームの監督采配も、各選手の動きも、リードされても焦らず、自分たちの力を信じて、何とか追いつこうという執念も素晴らしかったと感動しています。

私はサッカーのことを深く知っているわけではありませんので、試合を評論するなどは恐れ多いことです。昔の多くの男の子がそうであったように私は野球少年だったので、本当に野球に明け暮れていました。でも、小学校や中学の時は野球ができなくなる冬のシーズンはサッカーに夢中になっていました。小学校時のポジションは、今は懐かしき「左インナー」です。今風に言えば、攻撃型の左MFといったところでしょうか。メキシコ・オリンピックで釜本、杉山両選手が活躍していた頃のサッカーの陣形はだいたいW・Mの形でした。フォワードが5人、センターFWと左右のウイングがいて、各々の中間のやや下に左右のインナーがいるという5人の攻撃陣形です。FWとバックスをつなぐ役を担うのが、左右のハーフです(今風ではボランチや守備型MF)。そしてバックスはセンターバック、左右のバックスがいました。攻撃陣はWの形、ハーフ陣とバックス陣でMの形の守備陣形でした。

今ワールドカップを戦っている日本チームのフォーメーション(陣形)は4-2-3-1ですが、W・M陣形を今風に表現すれば、3-2-2-3となるでしょうか。インナーは自分でも点を取りにいくのですが、一番の仕事はセンターFWにいい球出しをしてセンターFWが得点することをアシストすることでした。中津の頃は市の大会にも出場していました。また、国会議員になってもサッカー議員連盟に所属し、日韓議員親善試合にも出場しました。この親善試合では、いつものように張り切りすぎて怪我をしてしまったので、それ以降はおとなしくしています。そして今は日本チームの応援だけに力を入れています。滅多なことでは応援している時に怪我はしませんので(笑)。

まあ、昔話はこれくらいにして、日本チームの動きはとにかく素晴らしかったと思います。身長差があれだけありながら、コーナーキックの際にも背の高い相手に仕事をさせなかったし、柴崎を起点に、効果的な縦のロングパスが何度も出ていました。最初の得点劇も柴崎から長友への絶妙のロング縦パスでした。これほどの縦のロングパスを多用し、且つ、効果的であった試合を見たことがありません。乾の最初の同点ゴールは美しかったですね。「美しい」という言葉が一番ぴったりくる素晴らしいゴールでした。残念だったのは柴崎から相手ゴール前に出したクロスが決定的な得点機だったのに大迫が空振りしてしまったことです。気合いが入り過ぎて、「蹴ろう」としたようですが、あそこは、サイドキック的に当てるだけで十分得点できたと思います。しかし、大迫がすごいのはその後、その失敗を引きずることなく、試合終了までいい動きをし続けたことです。大迫の粘りによって、岡崎がからみ、乾から本田へと繋げての同点ゴールが生まれました。本当に全員がよく走り、最後まで粘り強く攻撃をし、守り抜いたと思います。実に素晴らしい戦いでした。

次のポーランド戦で、勝ち点3か1をあげて、是非決勝トーナメントに進んでもらいたいと強く思います。

頑張れ!ニッポン!

日本チームの大健闘に感謝!
(ベルギー戦直後の2018年7月3日のブログより)

今回も前回に引き続き、ワールドカップでの日本チームの活躍についてです。

今日は、日本中が寝不足で、しかも気落ちしている日だと思います。ワールドカップ日本チームのベルギー戦の惜敗は本当に残念でなりません。2点を先取した時点では「これはいけるぞ!」と多くの日本人が興奮の渦の中にいたと思います。でも、ベスト8への壁、そして世界屈指の攻撃力を持つベルギーの壁は高く、厚かったと認めざるをえません。悔しく、残念ですが、ベルギーの底力に敬意を表したいと思います。

この大健闘により、予選リーグのポーランド戦における時間稼ぎパス回しの評価について、結果論ではありますが決着がついたように思います。私は、どちらも「あり」だと思っていました。予選リーグを戦う目的は決勝トーナメントに進むことですから、その目的を忠実に遂行したことを評価します。セネガルが勝つかもしれない、引き分けるかもしれないというリスクは西野監督も十分承知した上で、コロンビアの力、残り時間などを勘案し、そのリスクを取ったのです。これ以上の失点をせず、イエローカードの反則をしなければ、決勝トーナメントに進出できる可能性は極めて高いと判断し、全ての責任を背負って決断したのです。自分の後ろには誰も責任を取る人間がいないというリーダーの辛く厳しい決断だったと思いますが、鬼になりきった采配は見事でした。

一方、仮に自分が西野監督の立場であれば、リーダーとしては失格ですが、イエローカード反則には注意を促しつつ、最後まで点を取りにいく決断をしたと思います。「サムライ・ジャパン」と言われる「サムライ」のイメージ、潔さ、爽やかさ、最後まで諦めない粘り強さ、などにこだわったと思います。会社経営など、多くの名経営者は、ほとんど西野監督的決断ができる方々です。その意味において、私にはリーダーの資格がないのかもしれません。

今日未明のベルギー戦において、縁起でもないのですが、最後の最後に嫌な予感が的中してしまいました。最後の3点目を失うきっかけは、本田のコーナーキックが直接ゴールキーパーにキャッチされ、そのままカウンター攻撃に繋がったことでした。最終盤の勢いは日本チームにあったのですが、私は背の高いベルギー守備陣相手に、直接ゴール前にボールをあげることは得策ではないと思っていました。得点できる可能性が低い上に、カウンター攻撃にあうリスクが高いと思ったからです。コーナーキックをしようとする本田のすぐ近くにはフリー状態で香川がいたのです。この香川向けのショートコーナーを選択して、(コーナーキックをあげてのゴール前のドサクサ攻撃よりも、)一度、香川を起点に攻撃態勢を整えて(その場合は日本チームの背の高いバックス陣も少し引いた陣形となり、カウンター攻撃に対応できるので)最後のゴールを狙うべきだと思っていました。それは時間的にも延長戦につながる選択だと思ったからです。テレビに向かって「香川へのショートコーナーだ!」と叫びましたが、その声は届かず、その後は悪夢を見るようでした。
結果としては、負けましたが、原口や乾のゴールは美しく、見事な、歴史に残る名ゴールでした。それらのゴールを演出した柴崎や香川のアシストも見事でした。

ポーランド戦を除く3試合に6得点した今回のチームの活躍は本当に素晴らしかった。ベスト8の壁は厚かったですが、日本チームが世界の強豪を相手に堂々と戦えること、勝てることを証明してくれました。スポーツが大好きな子供たちにどれだけ大きな夢を与えてくれたことでしょう。多くの人々にどれだけ心躍らせる日々や時間を与えてくれたことでしょう。
西野監督をはじめとする全選手の頑張りと活躍に心から感謝したいと思います。

これからも頑張れ、ニッポン!

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