吉良からのメッセージ

2019年7月25日

参議院選挙のお礼と野党共闘の苦悩

吉良州司です。ご無沙汰お許しください。
また、お礼が遅くなりましたが、参議院選挙大分選挙区における、「安達きよし」へのご支援、また、比例区では国民民主党へのご支援、誠にありがとうございました。
お蔭様で大分選挙区では、全国的にも激戦区として注目される中で、現職に勝利することができました。

野党が結集しなければ、現与党に勝利することは極めて難しいと思っています。そして、参議院選挙は政権選択選挙ではないので、現政権への批判を結集軸として戦うことも十分許されると思っています。それ故、個人演説会の応援弁士としては勿論、週末には、国民民主党の比例選挙用の政党街宣車を利用して、土砂降りの雨の中、パークプレイスやわさだタウンなどに毎日5時間以上も立ち続けて、政権批判をしながら、「安達きよし」への支援を呼びかけました。

しかし、正直な気持ちを吐露しますと、政党間でも、また、個人的にも政策が違う中で、各野党の結束を乱すことがない訴えをすることには違和感、抵抗感も感じていました。

政党間の政策については、今回の参議院選挙で注目された憲法改正論議に対する姿勢や消費税に対する根本的な考え方にも大きな違いがあります。
また、今回の参議院選挙のタイミングや与野党対決の構図の観点から訴えざるをえなかった国民民主党の消費税反対の主張とも隔たりがありました。たとえば、私は、将来不安払拭の社会保障充実のため、また、将来世代のための消費増税が必要との信念を持ち続けていますが、今回はそれを封印し続けました。「消費税反対!」などとは口が裂けても言いませんでしたが、増税すべしとの主張は野党間協力に配慮して封印しました。

勿論、国民民主党が消費増税への反対理由としている、中途半端な軽減税率の存在、ポイント還元制度の不透明性や不公平性、経済環境が必ずしも消費増税に最適な時期ではない、などの理由は正当な主張です。しかし、こと消費増税となると、いつ如何なる状況でも正当と思える反対理由は存在します。その理由を掲げて反対する土壌が国民の間に浸透してしまい増税ができなくなると国は持ちません。消費増税は国民のためなのです。特に、将来を生きる子供たち、若者のために必要なのです。将来的にはもっと税率を上げなければならない我が国の現状に照らせば、正当と思える反対理由であっても「消費増税反対」を主張してはならないと思っています。

上記のような苦悩を抱えていましたので、個人演説会の応援弁士として訴えたことは、アベノミクスが抱える問題や安倍総理のトランプ米国大統領との蜜月ぶりに対する疑問の投げかけでした。単なる政権批判ではなく、日本経済・国民生活上、エネルギー安全保障上、現在・将来の日本外交上の問題点を指摘しながら、あるべき姿について訴え続けました。その内容については、次回にお伝えさせて戴きます。

吉良州司