吉良からのメッセージ

2017年10月26日

希望の党のはじめての議員懇談会に参加して

昨日、希望の党のはじめての議員懇談会がありました。
その簡単な様子と私の発言要旨をお伝えします。

まず、冒頭、小池代表から「自らの発言により大変なご迷惑をかけて申し訳なかった」とのお詫びを含む挨拶があり、その後、参加議員から様々な意見、要望が出されました。

意外だったのは、「排除」発言、踏み絵(上納金や政策協定)が大逆風を招いてしまったこと、結果として党全体でも大敗北を喫し、何よりも大事な仲間の多くを失ったことを指摘し、小池代表に辞任を迫る会になるだろうと思いきや、多くの議員が小池代表の続投を支持し、小池礼賛に近い声も出されたことでした。議論されたことは、今後の党運営のありかた、政策協定内容と民進党時代の政策についての確認(憲法、安保法制、消費税等)、選挙総括などのことについてでした。

小池代表の責任を問う意見は三人から出ましたが、直接「辞任すべき」と迫ったのは私一人でした。

私は、大きく2点について発言しました。

第一点は九州ブロック、近畿ブロックの比例単独議員の議席返上を強く迫る発言です。
『森友学園、加計学園問題の本質は、安倍総理に近い人、お友達が優遇される政治への国民の反発である。戦わない比例上位者は、東北ブロックの現職だった議員が選挙区調整の結果として比例に回ったケースを除けば、小池代表の近い人や希望創設に加わった人たちに近い人、というお友達ばかり。これを許しておいて安倍政権に対峙できるわけがない。即刻、比例議席を返上して最後まで逆風の中で戦った議員に譲るべきだ。希望の党が自民党に立ち向かうために出直す、その第一歩は、小池代表が比例上位者に議席を返上させることから始まる』と渾身の力をこめて迫りました。
この思いは、私のみならず、近畿ブロックの選出議員からも強く主張されました。この主張は筋が通っており、すぐさま実行すべきです。

二点目は小池代表の言動の責任を問い、辞任を迫る発言です。
『今回の大敗北、議席減少の最大の要因は小池代表の「排除」の発言。これに加えて、上納金、政策協定という後出しじゃんけん的条件突き付け。
東京と地方は違う。東京で通用したことが地方では通じない。東京など一部の都市部では、公示後からでも空中戦と呼ばれるマスコミ報道の活用により選挙ができるかもしれないが、地方は違う。地方は、風で人は動かないので、地道な地上戦が生命線となる。短期決戦であるがゆえに、一早く、選挙の広報機材、ポスターやビラ、選挙ハガキなど、を用意して地上戦を有利に進める必要がある。多くの候補者は「無所属」も考えたが、機材の準備、発注も済ませているケースが多かったので、そのまま進むしかなかったことも事実。大儀としても1対1の選挙戦にするために、歯を食いしばって希望の党に留まったのであり、その後の排除の論理、踏み絵と言われる上納金や政策協定のことを事前に知っていたならば、誰も希望の党には移っていない。前原代表と小池代表の間で確認されたという合流合意とは一体どういうものだったのか、この場で示してもらいたい。
排除の論理、上納金、政策協定は、希望の党の最前線で戦っている兵士に後ろからさんざん矢を射かけたようなもの、代表を辞任すべきだ。』

この二つの意見に対する明確な回答は残念ながら得られませんでした。その回答を得るべく何度も手をあげましたが、司会役の代表代行がその比例単独上位者であるが故なのか、私を指名することはありませんでした。

懇談会の最後は、「平均年齢49歳の新しい党に集う者が一致結束し、ウイングを拡げながら自民党と対峙し、政権交代を目指していこう」と確認して会を閉じることになりました。

私も2012年に落選した経験を持っています。相手候補からならまだしも、後ろから矢を射かけられる中、それでも前に進むしかなかった厳しい選挙を戦いながら、この会に参加できなかった同志たちの無念を思うと胸が張り裂けそうになります。この懇談会の雰囲気と、ここまで大敗北を喫した責任を問わずに小池代表を礼賛するかのごとき発言が数多く出る党に果たして「希望」があるのか、大きな疑問を持ったことは事実です。
しかし、同じような問題意識を持っている議員も少なからずいることも確認できましたので、今後は、これらの同志と一緒に希望の党のあるべき姿を模索したいと思います。同時に、どうしてもこの懇談会での雰囲気が今後も党内で変わらないのであれば、新たな動きも考えなければならないと思っています。今後私が歩むべき道につき、支援者のみなさんの声を聴きながら判断していきたいと思っています。

吉良州司