2008.03.17
国会活動
日銀総裁を巡る与野党の攻防
皆さんこんにちは。
先週来の国会での最大の関心事は、日銀総裁、副総裁の人事が参議院で同意されるかどうかということでした。
先週水曜日には参議院で白川副総裁候補を除く2名が不同意。木曜日の衆議院では3名とも同意という異例の結果が出ました。このことは、報道なども含めて去年の参議院選挙が終わった直後から問題になるとずっと言われてきたことでしたが、世論を受ければそのうち民主党は折れるというふうに、与党からすると、大変失礼な言い方かもしれませんがある種「なめてかかっていた」のかもしれません。
小渕政権の頃、参院において与野党が逆転していたことがありましたが、そのときの「金融を政局にしない」といった、当時民主党代表だった菅氏のことが頭にあったのでしょうか。いまの小沢代表は何より政権を機能不全に陥れて解散総選挙へと追い込もうとしているわけですから、そうそう甘くはないでしょう。
いずれにせよ、参議院で不同意となった武藤総裁候補、伊藤副総裁候補については差し替えとなるのでしょう。19日の福井総裁の任期切れまでに新総裁を決めなければと、与野党の折衝が精力的に行われています。給油法案の時の例があるだけに、党首会談の要請など与党がどう出てくるかわかりませんが、吉良もよくいっているように国の大事において必ずしも与野党の政策が大きく違う必要はないはずです。野党といえども、国家に大きなダメージを与えかねない今回の案件のようなときには、参院での多数党として責任を持って議決しなければならないと思います。