続) 就任後初の海外出張
先週このBlogでもお伝えしました、第22回国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会がパリで開催され、直嶋経済産業大臣と共に吉良州司は会議に出席しました。
このIEAというのは余り一般に知られていないかもしれませんが、日本のエネルギー安全保障上、大変重要な機関です。 石油のほとんどを外国に依存する日本は、何かの際に供給が途絶えると、IEAの緊急時対応システムの助けを借りることになります。昨今の原油価格の高騰など、世界のエネルギーの中長期的な需給見通しや産油国の動向を把握するなど日本にとって、また世界にとってIEAの存在感は急速に増しています。
さて、今回吉良州司にとっては、大臣政務官就任後の初海外出張であり、また外交デビューの舞台でもありました。13日の夜に成田から出発し16日には帰国する1泊3日の弾丸ツアー。現地時間の14日の朝にパリに到着し、休む間もなく午前中から開会セッションに出席。吉良州司は、会議の席で「地球温暖化防止のための途上国・先進国・産業界によるWin-Win-Winのメカニズム構築の必要性を指摘し、特にOECDが発電分野における原子力や再生可能エネルギーに関する輸出信用条件等の緩和等を推進することで、官民が連携して地球温暖化対策が一層進められることを期待する」という発言をしました。
さらに午後の第一セッションでは、吉良州司はリードオフ・スピーカーとして各国閣僚を前にして英語で演説を行いました。 内容は、エネルギー分野における非加盟国の重要性の増大、多くの途上国が参加する国際再生可能エネルギー機関(IRENA)との連携強化、ガス安全保障強化のための二国間及び多数国間の投資協定の重要性を指摘。 さらに、IEAが適切な機能を果たすべきことを期待していること。 また、市場の透明性・安定性の確保のためにデータの整備等を通じた取組の向上が不可欠であるなどについてスピーチし、会場からは大きな拍手が沸き起こったそうです。
1泊3日の出張だったことに加え、会議の準備等で結局その一泊もほとんど眠らないで過したそうで、時差ボケにもならなかったとのことです。
マリア・ファン・デル・フーベンオランダ経済省大臣(議長)と