明日新年度を迎えるに当たって

(編集部より)情報提供者から嘘のメールを掴まされ、それに基づいて国会で当時自民党の幹事長だった武部議員を追求したという、いわゆる偽メール事件によって、前原代表が辞任を表明し、永田議員が辞職したことに対するメルマガです。

みなさん、こんにちは!

吉良州司です。

ここしばらく、沈黙を続けたことをまずはお許し下さい。

さて、新聞、テレビ等でご承知の通り、本日、前原代表をはじめ執行部が総辞職し、永田議員も議員辞職をすることになりました。

メールが偽メールの可能性が強まって以降、また、執行部の後手後手の対応が表面化する過程で、党所属国会議員の間でも、永田議員個人に対する批判や辞職の促しは勿論、代表を始めとする執行部に対しても同様の思いを持った議員が多く存在しておりました。しかし、本日までは、過去3代の代表全員が任期途中での交代を余儀なくされてきた過去の深い反省に基づき、「次期9月の代表選挙まで、少なくとも今通常国会開会中は、みんなで結束して、この苦難を乗り切ろう!」と、党の再生、結束の為に臥薪嘗胆を誓い合い、叫びたくなるほどの悔しい思いを胸の奥にしまい耐えてきました。

しかし、永田議員の議員辞職がない限り、この問題は更に泥沼化し、まともな国会論戦ができない結果、野党第一党としての国民に対する責任が果たせないと判断し、本日、前原代表が辞任表明をして、永田議員に議員辞職を決断させました。

民主党支持者は勿論、広く国民のみなさんも「遅すぎる」と思っておられるのではないかと思いますが、「万事塞翁が馬」です。この1ヶ月半の苦い経験を各議員や党全体の財産として、再度、政権交代に向けて一から出直したいと思います。

ここしばらくは、前原代表の幼さが強調され、期待が失望に変わったとの党内世論や世間の評価がありました。しかし、みなさん、思い出して下さい。小泉劇場郵政解散選挙の大敗を受けた代表選挙で、誰よりも早く「自分が、この苦境にある民主党の先頭に立って、立て直す!」と手を挙げ、これまでタブーとされてきた安全保障や憲法について「二度バラバラだとは言わせない!」と、党内のアキレス腱課題に大鉈を振るわんとした、一連の勇気と気概に対して、私は心から拍手を送りたいと思います。勇気と若さは紙一重かもしれません。「前原さん、本当にお疲れ様でした!今後しばらく、修行をし、更なる経験を積み、再び、民主党といわず、日本のリーダーとして再登場されんことをこころから祈っています」と前原さんを激励したいと思います。

尚、4月7日には両院議員総会において新代表を選出することになっておりますので、新体制の下、失墜した民主党の信頼回復に全力を尽くして参ります。その道のりは決して生易しいものではないと思いますが、「生活者主権の国創り」「地域主権の国創り」「何度でも、何十回でもやり直し、再挑戦ができる社会創り」により「真に豊かな日本」を創造する為、何としても政権交代を成し遂げたいと思います。

明日から、新年度ですね!新入生、新入社員を迎え、職場が明るくなるでしょう!今年度、好業績を挙げた会社は、更に上積みを!と、また、今年度は思ったように業績が上がらなかった会社は、来年度こそ!という気概に溢れていることと思います。

民主党も新年度を迎える明日に合わせて生まれ変わるべく、その第一歩を歩き始めます。気概を持って、国民のみなさんの期待に応えられる政党へと脱皮したいと思っています。

最後になりますが、季節の変わり目、三寒四温、一日の寒暖の差も激しい時期ですので、くれぐれもご自愛下さいますよう、また、引き続いて、吉良州司と民主党を支えて戴きますよう、お願い申し上げます。

吉良州司