福田総理の施政方針演説を聞いて
| (編集部より)記念すべきメルマガ100号になりました。不定期の発行にもかかわらず、熱心に購読いただきました皆様に感謝申し上げます。 本メルマガは、福田首相の施政方針演説に重ねて、吉良州司の政策・理念が簡潔にまとめられています。 |
みなさん こんにちは!
吉良州司です。
本日より第169回国会(通常国会)が始まりました。本日は天皇陛下をお迎えしての開会式と福田総理の施政方針演説、高村外相による外交演説、額賀財務相による財政演説、大田弘子経済・財政担当相による経済演説が行われました。
福田総理の施政方針演説で印象的だったのは、特に内政面に関しては、私が主張している理念・政策の方向性と極めて近い内容だったということです。
その一致する内容を10項目ほど挙げてみます。
1)<戦後の歴史観> 「戦後我が国は廃墟の中から世界第二位の
経済大国をつくりあげた。恵まれた背景はあったが、一人ひとりの
国民の力によって復興を成し遂げた。」
2)<国民主役>「私の内閣の使命は、国民の活力を引き出し、
活力ある国民が活躍する舞台を用意すること」
3)<生活者主権>「生活者・消費者が主役となる社会を実現する」
「これまでの生産者・供給者の立場から作られた法律、制度さらには
行政や政治を、国民本位のものに改めなければならない」
4)<世代間の公平と将来世代への責任>「社会保障給付や少子化
対策に要する費用をあらゆる世代が広く公平に分ち合う観点から、
消費税を含む税体系の抜本的改革について早期に実現を図る必要が
ある」
5)<医療改革>「患者本位の医療体制を構築」「勤務医の過重な
労働環境や、産婦人科・小児科の医師不足の問題に対応」
「医師が安心して医療に取り組めるようにする」
6)<技術立国、最先端技術>「これからの日本の成長を支える
研究開発に重点的に予算を配分する」
7)<地方分権・地域主権>「地方の元気は日本の活力の源」
「地方自治体に一層の権限移譲を行う地方分権改革」「道州制の
導入について、国民的な議論を更に深めていく」
8)<国際貢献>「国際平和協力活動を実施していくため、
いわゆる『一般法』の検討を進める」
9)<資源エネルギー外交>「国際貢献を進めるとともに、
資源エネルギー外交を進める」
10)<教育・人材育成>「故郷や国を愛し、国際的にも十分
通用する、明日の日本を担う若者を育てる環境を整えることは
大人の責任」「志を高く持ち、自立してたくましく社会を生き
抜く力と、仲間や地域社会と共に生きる心を育むため、学校のみ
ならず、過程、地域、行政が一体となって、教育の再生に取り
組んでいく」
5年前、大分知事選挙に立候補した際の出馬記者会見において、マスコミから広瀬現知事の政策と大きな違いがないではないかとの指摘を受けた時、私はつぎのように応えました。「昨今の自治体を取り巻く厳しい環境の中で、首長選挙に出ようという候補の、その政策に違いがある方がおかしい。借金をこれ以上増やしてはならないという制約の中で、人材を育て、経済社会の活性化を図る。これは全ての候補者に共通する課題のはず。ただ、官僚出身者と自分のような民間出身者とでは、そのやり方、how toに違いが出てくる。それだからこそ、違いのある各論を見てほしい」と。
今回の福田総理の演説を聞きながら、厳しい政治、経済、社会環境の中での舵取りにつき、その問題意識と歩いていくべき道の方向性については、政権党と政権を目指す政党との間で大きな違いがある方が、おかしいとあらためて思いました。ただ、その歩いていくべき道をどのように切り開いていくのか、やはり各論、how toが違ってくる。官僚に依存し、官僚に丸投げの政権、これまでの殻を破れない政権では、実現段階での限界があるのだと思います。やはり政権交代しかないというのが私の結論ですが、民主党が政権を担うには、方向性は勿論のこと、その実現のためのhow to、方法論を徹底的に議論し、国民に説明していかなければなりません。
私の広報誌9号(2008年新年号)には、私の理念・政策を披露させて戴いていますが、みなさんにもその内容を見て戴き、ご批判、ご提案を頂戴しながら、よりよいもの、実現可能なもの、老若男女を問わず、「元気が出る」「心に栄養が行き渡る」ものに改良していきたいと思います。そして、政権を取ったならば、すぐさま実行に移したいと思います。ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
追伸:
今回発行のメールマガジンは、記念すべき100号となりました。これまで多くの購読者の皆様に支えられて、発行を続けてこられましたことをまずは御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
政治を「より身近にする」ために、私の日々の活動についてのご報告や、折に触れて時事の政治課題等について、随時お伝えしてまいりました。
吉良州司メールマガジンでは私の生の声、熱い思いをお伝えするということを第一のモットーにしております。そのため、熱意を込めすぎてしまったり、誤解を招きかねない表現があったりという点は、どうかご容赦ください。また、これまでには、つい発行間隔があいてしまうこともあり、ご心配をお掛けしましたことをお詫びいたします。これからも、絶えず発刊当初の志に立ち返り、さらに多くの方々の元へ、より多く私の思いをお伝えして行けますように気持ちを新たにいたしております。
どうぞ今後とも、ご愛顧の程よろしくお願いいたします。
吉良州司