民主党への入党にあたって
| (編集部より)2003年11月の総選挙では、無所属として戦い、当選後も無所属議員でしたが、ちょうど1年後の2004年11月に民主党に入党しました。民主党所属の衆議院議員となっても、吉良州司の政治信条・理念はまったくブレることなく今日に至っています。 |
まず、今年の一連の台風や地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、被災された方々にこころからお見舞い申し上げます。
私自身も先日、大分県南の被災地を回りましたが、本来なら全県を回らなければならず、この場を借りて県内で被災された方々にお見舞いを申し上げます。そして、一刻も早い復旧が為されるよう、国としての支援の最大化に向けて全力を尽くすことをお誓い致します。
さて、昨日11時に開催されました民主党本部常任幹事会において、私の入党が正式に承認され、先程午後1時に総務省に届け出て受理されました。これに先立つ大分民主党県連においても既に承認手続きが取られております。これら一連の手続きにより、昨日、正式に民主党所属の衆議院議員となりましたことを御報告申し上げます。
ちょうど1年前の総選挙では、民主党から公認での出馬要請を受けましたが、大分県知事選出馬以来の諸情勢を勘案して、無所属で出馬する決断を下しました。そして「選挙革命」と「政権交代」を掲げて闘いましたが、県知事選以来の熱心な草の根ボランティアによる熱い支援と民主党による公認並みの総力を挙げての支援の御蔭で、激戦を制して当選させて戴きました。
そのような経緯を経て、1年経ったこの時期に入党を決断した理由、背景は色々とありますが、大きなポイントは5つあります。
1)東西冷戦下の戦後復興とその後の高度成長時代には効率的に機能した官僚主導・自民党主導の中央集権型政治は、冷戦の終結と日本社会の成熟化に伴い、今や日本社会を停滞・疲弊させる最大の原因になっています。つまり、高度成長時代に形成された既得権益者への利益配分政治、政官業癒着構造により、国民の汗の結晶である貴重な税金が票と金を差し出す一部の業界・団体を潤す為だけに使われていて、新時代に必要な人、地域には使われていません。何よりも低成長と長引く不況による税収落込みにも拘らず、既得権益者への利益配分政治を改めることが出来ない為に、国債、地方債、長期借入金などの債務を増大させ、将来世代に莫大なつけ回しをしている現状をもはや看過できません。自らの高度成長構造的体質を改めることができない自民党には新時代の国家運営を任せるわけにはいきません。自民党政治が長引けば長引く程、将来世代の負担は増えつづけ、若者から夢と希望が奪われてしまします。苦労を重ねてきた高齢者に捧げるべき安心が遠ざかっていきます。今、政権交代を実現しなければ、日本は二度と豊かさを取り戻すことができないでしょう。明治維新がそうであったように、日本の生き死にがかかったここ一番における日本文明の蘇生力、再生力を信じ、今こそ政権交代を実現しなければならないと強く思ったこと、
2)当選後1年間、無所属を貫く一方で、院内会派としては「民主党・無所属クラブ」に属し、「政権交代なくして日本に明日はない」という固い信念のもと、中央、県内とも政権交代を目指して民主党と共闘してきたこと、
3)次期総選挙はどちらか負けた方が分裂を余儀なくされるるであろう、まさに天王山の闘いであり、その闘いに備えて自分としても背水の陣で臨むとともに、政権交代の為に民主党の党勢拡大に尽力したいと思ったこと、
4)55年体制が色濃く残るこの大分において、新しい時代の政治を熱望する県民の期待を自分が入党する民主党で受け止めたいと思ったこと、これまでの反自民勢力だけでなく、政権政党にふさわしく経済界・保守層から労働界まで幅広い層から支持を取り付けられる政党にすることが自分の使命だと思ったこと、
5)県知事選では「しがらみ政治からの決別」を掲げ「一党一派に属さない」と出馬した経緯がありますが、「大分を元気にする!」、「県民一人ひとりが主役の政治を実現する!」、そして「今を生きる人達、特にこれまで苦労に苦労を重ねて豊かな日本を築いてくれた高齢者の方々に安心をもたらしたい、かわいい子や孫達の将来世代には、借金を残すのではなく大きな夢と希望を与えたい!」という政治を志した時の原点を忘れない限り、衆議院選で御支援戴いた方々は勿論、知事選で支援戴いた方々の理解も得られることを確信したこと、事実、先の支援者集会ではほぼ満場一致で入党の理解が得られたこと。
最後に、入党しても政治信条、政治理念には何ら変更はなく、これまで通り、日本、日本国民の為になると信じることは誰はばかることなく叫び続けていく所存であることに御理解を戴くと同時に、今後とも引続いての吉良州司への暖かい御支援と民主党への絶大なる御支援とをお願いして、民主党入党の御報告とさせて戴きます。
吉良州司