総選挙の結果を受けて

(編集部より)郵政総選挙で再選され、吉良州司の二期目が始まります。しかし、全国的には、民主党の歴史的な大敗となりました。前原誠司氏が管直人氏を2票差で破り新代表に選出されました。前原氏は43歳という若さもあり、朝日新聞が「目指せ、日本のブレア」と題した社説を載せたこともありました。

みなさんこんにちは、吉良州司です。

まず、選挙期間中に台風14号によって、被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

極めて厳しい選挙でした。天地を揺るがす小泉爆弾の中、徒手空拳で戦ってきましたが、草の根ボランティアのみなさん、労組ボランティアのみなさん、そして、良識ある有権者のみなさんのお陰で、大分1区の小選挙区で勝利させて戴きましたこと、心から御礼申し上げます。

しかし、残念ながら、全国的には私の属する民主党が歴史的な大敗を喫し、志を同じくする多くの同志が落選しましたので、素直に喜べないのが正直な気持ちです。

今回の最大の敗因は民主党の「気迫不足」です。

「殺されてもいい!」「自民党の支持基盤を失っても国民の為の改革をやる!」という小泉首相の気迫に対して、「日本をあきらめない」「もっと大事なことがある」では勝てるわけがありません。

私は選挙期間中、「もっと大事なことがある といって郵政改革論議から逃げていたのでは政権を狙う政党として失格である。政権を担わんとするなら郵政改革でも堂々と受けて立ち、相手が一本だけで勝負してきているこの問題で相手を打ち負かし、その上でもっと大事なことも訴えていくべきだ」と主張し、「小泉首相があの気迫で投げ込んできた160kmの剛速球郵政ボールを見送りやチップしていては政権など取れない!私、吉良州司はその剛速球を必ずセンターのバックスクリーンに打ち返してやる!真っ向勝負で受けて立つ!」と主張し、最初から最後まで、郵政改革に関わる「国民の為の真の改革案」を説明しながら、その案を実行できる「真の改革者は誰だ!」「真の改革者は我なり!」と訴え続けました。

また民主党の第二の敗因は、これまでの「野党体質丸出しの国会対応」にあると思っています。審議拒否、郵政に関する対案提示なき反対がその最たるものです。幸い、新代表に就任した前原誠司代表は、この反省に立って、審議拒否はしないこと、重要法案に対しては必ず対案を出して闘うという明確な方針を出しておりますので、今後、野党体質丸出しはなくなるとは思いますが、それにしてもそれに気づくまでの代償が大きすぎたと残念でなりません。

少数野党となってはしましましたが、国民から信頼される政党に生まれ変わる絶好のチャンスです。前原新代表に期待すると同時に、私自身は、地道に「政権運営ができる地力」をつけていこうと思っているところです。引き続いてのご声援、御支援を宜しくお願い申し上げます。

吉良州司