国会の開会日と閉会日

皆さんこんばんは。
昨日は成人式でお休みでしたので、火曜日ですが本日更新となります。

本日15日は、長らく続いたいわゆる「ねじれ国会」128日間の攻防の閉会日でした。「ねじれ」とはいえ、今回の国会でも、合計26本(政府提出法案14本、議員提出法案12本)の法律が成立しました。今日は、閉会日と開会日について、どのようなことが行われるのかご紹介したいと思います。

開会日
 
   初登院
     当選後初めての国会では、衆議院議員は議員バッジを授与されます。この日だけは、
    国会議事堂の正面玄関から登院ができます。ちなみに、参議院議員は、任期が明確に
    区切られており、通常は国会初日と任期の初日がずれていて、事務局からあらかじめ
    議員バッジが授与され、正面玄関からの登院とはなりません。
     その他の国会の開会日には、衆参の正玄関から登院しますが、召集に応じた証明
    として議員本人が名刺を届け出ることになっています。

   開会式
    天皇陛下をお招きして、参議院本会議場において、開会式を行います。陛下からの
   お言葉を頂き、続いて衆参の議長が開会に当たって一言を述べます。天皇陛下が
   国会に到着される際には、衆参の議長、各委員会の委員長、国会議員などが整列
   してお出迎えします。
  
   本会議
    初日ということもあり、座るべき議席の指定、特別委員会の設置、閉会中審査の
   処理等が行われます。所信表明演説は、開会日に行われることも、別の日に
   行われることもあります(今週18日から始まる今年の通常国会では、18日に
   行われる見込みです)。特に通常国会の冒頭には、総理大臣による施政方針演説、
   (通常国会では総理の演説をこう呼びます)財務大臣による財政演説、外務大臣による
   外交演説、経済財政大臣による経済演説も併せて行われます。
  
   両院議員総会
    国会に向けて、党の活動方針の確認など、諸事項の連絡通達、意見交換等の
   ために国会開会日もしくはその前後に、党所属、会派所属の議員が党本部に
   会して、両院議員総会が開催されます。

  閉会日
   委員会
    国会最終日に、委員会で議了できなかった議案などを閉会中に引き続き審議する
   ために、閉会中審査の決議を行います。今回のような、閉会期間が3日しかない
   閉会日でも、各委員会では粛々とこの手続きが履行されます。また、各委員会
   では、委員長より、審議への協力に対して謝辞が述べられるのが通例です。

   本会議
    国会閉会にあたり、各委員会で議決された閉会中審議の件が本会議としても
   議決されます。また、委員会で審議された法案があれば、その審議も行われます。
   ここでも、各委員会であったように、議長から議事進行への協力の謝辞が述べられる
   のが通例です。
  
   
以上のように開会日と、閉会日では、開会日のほうが様々な式典などがあります。閉会日は粛々と委員会、本会議が進められます。このような式典が行われていたことは皆さんご存知でしたでしょうか。国会では、あまり報道もされませんが、年に数回ある会期の初めや終わりの節目を、節目としてきちんと取り立てて扱っています。国会には、まさに「日本的」というのが相応しい、古い日本のしきたりが残っています。温故知新、良きものは残し、悪しきものは改革を怖れない国会でありたいと考えています。