滝尾地区の地区集会
皆さんこんにちは。
今回は、大分で行われた滝尾地区集会についてお伝えします。
滝尾校区公民館で行われたこの集会には、地元の支援者や支援者からお誘いいただいたご近所の方々など多くの方が参加してくださいました。集会準備・片付けも支援者の方が率先して手伝ってくれるなど、大変和やかな会となりました。
集会では、まず吉良州司から昨今の世間の関心事である
1.道路特定財源について
2.日銀総裁人事について
3.後期高齢者医療制度について
について皆さまにお話をしました。
滝尾地区の集会の様子1
【道路財源問題、日銀総裁人事問題】
それぞれの道路財源問題と日銀総裁人事の問題について、国会での議論の状況や、今後の見通しなどについてもお話したのですが、特に強調してお話したのは、これまでの政治の仕組みは「官が(霞ヶ関が)全てを決める」「霞ヶ関がうんと言わなければ、どんな事業も進まない」ということ、例えば道路で言えば中央で国土交通省の道路局長がうんと言わなければ何も事業は進まないということでした。
これまでは、それぞれの地域で選ばれた首長が、さらには国会議員が霞ヶ関に頭を下げ、予算をとって地方に持ち帰り、陳情にきた各業界の要望を聞き、要求した側は自分たちに有利に働いてくれる議員に献金、票、人を出す。そこで生まれた癒着の結果、議員・首長は選挙に当りたいがためにその人達の要求に応え続ける。そうして、自分を応援してくれるひとたちに不利なことが言えなくなり、今の時代に出される要望の中では、優先順位をつけてその都度の適切な価値判断ができず、次の世代へ問題(借金)を先送りするという構造があることをご説明しました。
国が800兆、大分県で1兆の借金がありますが、優先順位をつけきちんと価値判断をすることができずムダが膨れあがったということ、補助金は悪の根源であり、地方は“割り勘負けしたくない”“貰わないと損”と補助金に飛びつき、結果子孫に付回すほどの借金になっていることなどについてお話しました。
また、5年前に大分県知事選挙に出馬したときの
1.子孫に付回しをしない。将来世代に借金ではなく夢を
2.これまで苦労をかけた高齢者に恩がえしを
3.がんばった人がきちんと報われる公正公平な社会
という政策の3本柱が、今回民主党が道路特定財源を契機にこれからは財源を国から地方に分配し、地方のことは地方で決めるしくみにしようという民主党の主張の本丸と、現在まさに重複してきており、これまでもずっと国会でも主張し続けてきたことが軌を一にして動きだしていることをお伝えしました。
【今後予想される政局の動き】
今月29日の衆議院での再議決に向け、自民側は一般財源化賛成の議員も含んでいる党内の引き締めをしていることなどの与党の情勢について分析した上で、再議決するかしないかのボールは自民が持っているという今後の見通しを述べました。もし再可決した場合には、内部の火種を起こしますし、しない場合には、道路族や首長の期待を裏切り、どちらでも地獄であるとの見解を述べました。
滝尾地区の集会の様子2
【後期高齢者医療制度・社会保障制度】
これまでの医療行政の仕組みについて、予算や法案成立までの一連の流れをご説明したうえで、この後期高齢者医療も2006年6月14日に強行採決され、多くの反対があるにもかかわらず結果的に施行まで至ったことをお話しました。
この問題について吉良州司は、社会の構成員・社会全体でまんべんなく支えるしくみに再構築する必要があると考えています。その時の財源は消費税ベースになります。またこれからの見通しについて、この後期高齢者医療制度では、保険料は2年ごとに見直されますが高齢者が増えていけば保険料の引き上げにつながるということ、終末期医療についての考え方をお話しました。
新しい時代の社会保障のありかたは、足りない部分に税投入するのではなく、みんなで守らなければならないものについては全体で負担をするというものであるべきです。ただ、高齢者医療・産婦人科・小児科などは、通常の医療制度と違い、消費税をベースにし、社会全体で支えるべきであるという見解も述べました。霞ヶ関主導で生まれたムダを徹底的に省いたあとで必要な分野には投入し、その結果税が何パーセントか上がったとしてもそれは負担していただくということが必要です。
集会後、参加者の皆さんからは「今回は身近な問題がテーマだったのでおもしろかった。」「とてもわかりやすかった、今までで一番良かった」と言う声がありました。今回はやはり、制度発足後の混乱が続く後期高齢者医療制度について、皆さんの注目が高かったようです。今後も、社会保障制度全般についての考え方など、集会を通じて積極的に皆さんにご説明できればと考えています。