吉良からのメッセージ

2017年2月15日

日米首脳会談について

去る米国時間2月10日の日米首脳会談、結果的に大成功だったと評価しています。

「評価している」のは、日本国内はもちろん、国際的にも大きな非難も浴びるであろう究極の「抱き付き作戦」を敢行した英断のことです。

米国内にも半数以上の国民が支持しない、否、厳しく非難しているトランプ大統領、西欧諸国のリーダーや世界の多くの有識者・著名人が疑問を投げかける言動を繰り返すトランプ大統領に抱きつくことは、将来的に大きなリスクを伴います。こんな大統領に抱き付くことは、その副作用があまりにも大きいからです。

しかし、それでも何故私が評価するかといえば、北朝鮮や中国の脅威を考えた時、あらゆることに優先することは、日米同盟が強固で安定していること、揺るがない同盟であることを内外に示すことです。背に腹はかえられない我が国を取り巻く東アジアの安全保障環境下においては、このことが一番重要だからです。

抱き付くことに伴うリスクや課題については、また別の機会に譲りたいと思います。

吉良州司