2019年12月5日
ペシャワール会・中村哲医師のご冥福を祈ります
まさに日々命懸けで、危険極まりないアフガニスタンにおいて、医療救済活動、灌漑事業など、人道活動に携わってきたペシャワール会・中村哲医師が銃弾に倒れ、逝去されました。衷心よりご冥福をお祈りします。
私はまだ、民主党政権前の2008年11月、党の勉強会において、中村さんを講師として招いた際にお目にかかっています。
その講演の中で、中村さんは「アフガニスタンを大干ばつが襲っている。かつては、豊かな農業国で自給自足ができていたが、今や数百万人の人々がまともに食事もできない状況に陥っている。アフガニスタン問題の根本は飢えであり、皆が食えないことにある。治安が先だとか、復興が先だとかいった話ではない」と力説されていました。
その思いを、命がいくつあっても足りないアフガニスタンの地において、自らの行動で示し続けてきたのが中村さんです。本当に頭が下がる、素晴らしい方だったと思います。
日本が世界に誇る中村哲さんのご冥福をお祈りします。
吉良州司