主張・政策論

2009年1月23日

次期衆議院大分1区の補欠選挙に出馬します

みなさん こんにちは!

まだまだ残暑が厳しい今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか?

さて、多くのみなさんから暖かい御支援を戴いた4月の大分県知事選から5ヶ月が経ちました。もう5ヶ月も経ったのか という思いと まだ5ヶ月しか経っていないのか という思いとが今だ錯綜しており、その余韻も冷めやらぬタイミングではありますが、次期衆議院大分1区の補欠選挙に出馬する意向を固め、去る8月29日(金)夜大分市のコンパルホールにおいて、支持者にお集まり戴き、その意志を伝え、ご了解を戴きました。これを受けて9月12日(金)に正式な出馬表明を行いました。

民主党からは公認での出馬要請を受けていましたが、知事選の支援者にご意見を伺いながら、迷いに迷い、熟慮に熟慮を重ねた結果、民主党の公認ではなく「無所属」で「民主党からは推薦をもらう形」で出馬する決断をしました。

決断をしたからには、前だけ向いてひたすら走り続けようと思っていますが、知事選の支援者の中にも反対論、慎重論が多かったこともあり、簡単に決断の経緯を説明します(詳細に説明すると一冊の本になるほどに複雑な状況と様々な考え方がありますので、詳細は割愛させてもらいますこと御了解下さい)。

まず、多くの支援者のみなさんから様々な意見、要望、苦言を戴きましたが、集約しますと次の5つのような声になります。

1) 飽くまでも4年後や8年後の知事選を目指すべきで、国政には目をくれるな!
2) 広瀬新知事は今回の29万5千の批判票を意識した改革路線を打ち出しており、順調な滑り出しといえる。少なくとも4年後は、立候補する大義名分がないので、4年後だけにこだわることは無駄。働き盛りの今、国政に打って出て、知事選で掲げた理念、政策の中で国政レベルでも通用するものを掲げて闘ってくれ!
3) 今は国政に出るべきだが、将来のことを考えた場合、衆議院ではなく知事選と同じ選挙区の参議院大分選挙区から出るべきだ。
4) 衆議院大分1区に出ることを勧めるが、知事選の無党派、ボランティア選挙を引き継ぎ、民主党公認ではなく、無所属で出て、幅広い層の支援をもらうべきだ。
5) 国政は政党政治であり、無所属では何もできない。正式出馬要請を受けているのだから2大政党の一翼を担う民主党公認で出馬し、政権交代に全力を尽くすべきだ!

すべて正論といえるご意見ばかりですが、大分県の政治状況を勘案すると「今回、出馬を断ることは、実質的に政治の道を断念することと同じ」であるとの最終認識に至り、その認識を前提として、「今回出馬するか」 それとも「政治の道を断念するか」という選択肢の中、最終決断として「出馬」を選択しました。何よりも、現在の日本のおかれた危機的な状況を勘案すれば、出馬以外の道はないと判断しました。

無所属で出ることについての決断理由は下記の通りです。

1.知事選で訴え続けた「21世紀は国民一人ひとりが主役」を今度こそ定着させる!

これは草の根ボランティア選挙、お金のかからないクリーンな選挙を定着させること、一人ひとりが個人の良識・良心に基づいて判断する選挙風土、政治風土を創ること、「金と票の見返りとしての利権・利益供与」という悪のトライアングルを断ち切る!ということを意味します。地方の首長選挙でこそ顕在化しつつあるこの流れを国政の場でも実践、定着させることが使命だと思ったからです。

2.国民が望む国家像、理念、政策を誰にもおもねることなく、自分の信念に基づいて有権者に問いたい!

国政レベル、大分県レベルでも、自民対非自民、保守対革新という単純図式ではくくりきれない世の中になっているにもかかわらず、未だにこの単純図式で政党が対立し、国民が望む枠組みになっていない為、結果として、無党派が50%を占める状況になっています。ある政党の有力支持団体(利益団体、業界団体等)が嫌がる政策は実行できないばかりか、発言すらできない風土があります。2大政党といいながら、小選挙区制度の為、一方の政党の得票のたとえば20%(全体の10%)の集票力を持つ圧力団体が存在すれば、その政党はその団体に牛耳られてしまいます。このような風土を変革しろ! というのが天の声だと感じています。
国民が望む政策を誰彼にはばかることなく叫び続ける為に「無所属」の道を選択しました。

その一方、現在の日本を覆う閉塞感は、自民党が万年与党化し、戦後復興とそれに続く高度成長期の国家運営の仕組みを成熟社会化しつつある現在の安定成長経済下でも全く改めようとはせず、一部の「声が大きい既得権益者」だけを優遇し、そのつけを、弱い立場にある現役世代や高齢者世代、将来世代に回していることが最大の原因です。それだけに、今、自民党政権を終わらせなければこの国の「明日」はありません。

その意味において、国家百年の大計の為、また今こそ政権交代を実現する為、小異を捨て大同につかんと捨て身で民主党との合併を決断した小沢自由党党首、同じくかつての確執を超えてそれを受け入れた菅代表、その合併を執念で成し遂げた鳩山前代表にはこころから敬意を表したいと思います。

「一人ひとりが主役」を掲げる吉良ボランティア党と、不退転の覚悟で政権交代を目指す新民主党とが車の両輪となって、この大分の地から政権交代の狼煙をあげる決意です。

引き続いての御支援、宜しくお願い致します。

 

-吉良州司-

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