防災安全保障
最近は「50年に一度の豪雨」が毎年日本列島を襲います。堤防、護岸整備を含む治水事業中心の防災対策を「命が第一」の防災へと発想転換する必要があります。山間の急流の川の流域は、民家のすぐ前は大雨時には氾濫する川、すぐ裏手は土砂崩れがおきる山といった地形が多く、豪雨時の水害と土砂災害のリスクと隣り合わせの環境で生活しています。被災後の復旧事業は、単に「旧に戻す」発想から住居地、村落移転も含めた「命が第一」の復旧・復興が求められます。津波対策も「万里の長城」を築くのではなく「命を守る」ため、高台への避難路や平坦地が多い地域には高く流されない鉄塔などの構造物を建てることを第一に考えた防災対策が必要です。