吉良からのメッセージ

2017年11月11日

希望の党 共同代表選挙

昨日、希望の党の共同代表選挙が行われ、玉木雄一郎さんが選出されました。短期間ではありましたが、昨日の討論会といい、今日の所信表明といい、レベルの高い、素晴らしい選挙だったと思います。
取り急ぎ、代表選挙における私の投票行動と所感についてご報告いたします。

私は、大串博志さんに投票しました。

私が重視したポイントは3つです。
ひとつ目は、小池代表の色をどこまで薄めることができるのか、今後の党運営のあり方。二つ目は政策。三つ目は、新政党としての立ち位置、特に野党連携のあり方。
政策的には大串さんとの隔たりが大きく、玉木さんに極めて近いのですが、第一、第三の観点から大串さんを支持しました。「そんな理由で支持したのか」とお叱りを受けそうですが、政策的にはかなり隔たりがある私を早い段階から頼りにしてくれた大串さんに対する情や義理もありました。更には、私が強調したことでもありますが、今回の後ろから鉄砲玉が飛んでくる厳しい選挙で惜敗した仲間を何とかしたい、という強い思いが大串さんから伝わってきたことも大きな理由でした。

今回の選挙で与党が大勝した結果、野党の保守系議員の価値が大きく下がりました。安倍総理には解散を決断した際、「与党で2/3を下回る結果になるかもしれないが、何とか過半数は維持できる。モリカケなどの厳しい追及の結果、追い込まれ解散で政権交代が起きるよりはましだ」という判断があったと思います。その場合、野党の中にいる憲法改正派などの保守系議員は安倍総理、与党側にとって極めて重要な存在だったと思います。そのような状況では改革保守を自認する希望の党が執るであろう対与党是々非々路線は価値あるものだったと思います。
しかし、与党が2/3を占める現況ではその価値はありません。野党連携を密にしながら、現実的な外交安全保障や経済など国家の根幹を支える政策を今の内に磨き上げておき、政権を取った際に、希望の党がまさに国家運営の根幹を担えばいいのです。
改革保守政党として今後追求すべきは、中道保守の有権者の掘り起こしに力を注ぎながら、野党を結集しての政権交代だと思います。

その出発点として、昨日の代表選挙は有意義なものでしたし、玉木新代表の若くて清新なイメージは、希望の党が爽やかな政党として船出していくのに相応しい人物であると期待しています。

吉良州司