吉良からのメッセージ

2015年12月31日

大晦日、正月を前に

みなさん、こんにちは。 大晦日、正月を前にご家族で楽しい時を過ごしておられることと思います。 今年は、戦後70年を迎えたこともあり、先の戦争と戦後の我が国の歩みについて学びなおす日々でした。また、安保法制を通して我が国の安全保障政策はどうあるべきか、世界に拡散するテロとどう向き合うべきか、について考え続ける日々でもありました。 この他、私が大きな問題意識を持って取り組んだことは、若者...続きを読む

2015年11月21日

パリ同時多発テロに思う その3

パリ同時多発テロに関するこれまで2回のメッセージの中で、私は「テロの温床を最小化、根絶することが必要であり、そのため我が国としては、軍事的支援ではなく、難民支援や、貧困をなくすための人道支援を行うべきだと述べてきました。これは、世界中で発生しているすべてのテロへの普遍的な対応策だと考えています。 一方、ISについては、異次元の凶悪組織ですからこれを壊滅しなければならないことは勿論です。米露仏...続きを読む

2015年11月18日

パリの同時多発テロに思う その2

パリ同時多発テロを受けて、フランス、ロシア、米国を中心として、対IS空爆が強化されました。また、EUは集団的自衛権の発動を決めました。シリア、イラクを「領土」とするISを殲滅しようとする対応です。 このことに関して、中東研究の第一人者である東京大学准教授の池内恵氏が示唆に富む話をしていましたので紹介します。 同氏によると、ISの特徴は『「拡大」と「拡散」』だというのです。 「拡大」は...続きを読む

2015年11月17日

パリの同時多発テロに思う

今回のパリにおける卑劣極まるテロに対して激しい怒りを抑えられません。 犠牲になられた方々に対して哀悼の誠を捧げます。 今回のテロ事件を受けて吉良州司が思うところ、感じたことをお伝えしたいと思います。 1.まず、あまりにも当然の思いですが、何の罪のない人々を標的にした無差別テロは絶対に許されない、ということです。国際社会として、テロから人々を守ること、テロの温床をなくすこと、に真剣...続きを読む

2015年10月8日

TPP大筋合意の報を受けて

10月5日、参加表明12カ国の担当閣僚によりTPPの大筋合意が為されたとの報を受けました。 まずは、TPPが合意に達し、各国の国内手続きを経て(これが各国ともかなり厳しいハードルだとは思いますが)船出することを心から喜びたいと思います。 外務省、経産省、農水省、内閣府をはじめ関係者のみなさんは、今回の最終交渉のみならず長きに亘り徹夜の連続だったと思います。そのご苦労に敬意と感謝を捧げます。...続きを読む

2015年9月28日

「安全保障法制」国会を終えて

昨日(2015年9月27日)、「安保法制国会」とも呼べる長い通常国会が終了しました。 安保法制に関する吉良州司の見解については、5回シリーズで展開しましたが、国会閉会の今日、今一度、この安保法案について振り返ってみたいと思います。 (5回シリーズはこちら→ その1 その2 その3 その4 その5)   1.政府提出の安全保障法案(安倍政権の意図)の骨子 (1) ...続きを読む

2015年7月29日

安全保障法制に対する吉良州司の考え方 その5

前回のブログに対しては、多くのご意見、ご質問を戴きました。 ありがとうございます。 その中で、「地理的制約があるのであれば、つまり我が国周辺対応に限定するのであれば、政府案を丸々受け入れるのか。あいまいさが残る新3要件の『存立危機事態』をそのまま認めるのか」という内容のものがありました。 今日は、その問いに対する私の考え方をお伝え致します。 1.基本的には、国家の正当防衛の範囲内、...続きを読む

2015年7月27日

安全保障法制に対する吉良州司の考え方 その4

前回のブログでは、「遠くは抑制的に」と主張する考え方をお伝えしました。その要旨は、我が国周辺の諸事態に広く深く備える必要性は認めるものの、いくら米国が同盟国に対して米国が果たしている役割を担ってくれるように要請があったとしても「世界のどこででも」後方支援や武力行使ができるようにするには無理があるということです。法律論の細部に触れた内容でもあったために、やや難解だったという声もいただきました。 ...続きを読む

2015年7月21日

安全保障法制に対する吉良州司の考え方 その3

前回のブログでは、基本理念である「『近くは現実的に』『遠くは抑制的に』『人道支援は積極的に』」の中の「近くは現実的に」、つまり日本周辺の危機対応については、充分な備えをしておかなければならないこと、その点、政府はもっと具体的対応の必要性を国民に示さなければならないところ、外交的配慮から「中国の脅威」については、政府側から言及できない、それが故に国民の理解が得られにくいことについて説明しました。 ...続きを読む

2015年7月18日

安全保障法制に対する吉良州司の考え方 その2

前回のブログでは吉良州司の基本的な考え方として、「『近くは現実的に』『遠くは抑制的に』『人道支援は積極的に』」という基本理念に基づいた、政府提出法案に対する私の考え方をお伝えしました。 今回のメッセージは、なぜ政府提出法案に対する国民の理解が進まなかったのか、その最も大きな理由についてお伝えしたいと思います。 野党は「世論調査上、○○%の国民が政府の説明が足りない」と言っているという批...続きを読む

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