吉良からのメッセージ

2019年1月4日

新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
よい年を迎えられたことと思います。

年明け早々に熊本で震度6の地震が発生しました。この執筆時点では、人的被害が報告されていないので、誰一人犠牲者がいないことを祈りつつ、被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。

さて、年末年始は、歌から、お笑いから、そしてスポーツから元気をもらいます。

若い頃はNHK紅白歌合戦をあまり見なかったのですが、ここ数年は見るようになりました。歌合戦を「見る」と表現するのがふさわしい程、最近は、「紅白歌合戦」というよりは「ダンス合戦」「パフォーマンス合戦」になっています。人気アーティストやグループはパフォーマンス自体が人気ですから、仕方ないとは思いますが、自分が年取ってきたせいか、もう少し、「聞かせる歌」も聴きたいと思う今日この頃です。
よかったのは、若い頃によく聞いた中島みゆきの曲「時代」が、(歌い手は中島みゆきではなく島津亜矢さんでしたが)、平成時代の移り変わり行く映像を背景に、聴けたことです。この歌は、会社員時代に仕事上、チームとして悔しい思いをした時、カラオケでよく仕事仲間と涙しながら歌っていました。ですから、今でも「時代」を聴くだけで涙が出てきます。自分が歌うと必ずといっていいほど涙してしまうので、歌いたいのに歌うには勇気がいる曲です。「まわる、まわるよ、時代はまわる。喜びと悲しみを繰り返し」。朝の来ない夜はない、と自分に言い聞かせ、曲自体は決して明るい曲ではないのですが、辛い時を乗り越える気力と勇気、そして明日への希望をもらえる歌です。
もうひとつ、西野カナさんの「トリセツ」。とてもいいですね。若い女の子の気持ちを「取扱説明書」に例えるところからしてオシャレです。若かりし頃、さだまさしの「関白宣言」なんぞをよく聴き、カラオケでも歌ったものです。男の気持ちをよくぞ歌詞にしてくれた、と思っていました。しかし、「トリセツ」を聴くと、女の子の気持ちを全く理解できていなかった自分に気づき、大きな衝撃を受けます。西野カナさんのお蔭で、今さらながら、若い頃の嫁さんの気持ちが理解できます。不機嫌な時にほったらかしてしまい、よく関係を悪化させていましたが、「あの時トリセツを聴いていれば」と後悔が先に立っています。

正月の大きな楽しみのひとつは「お笑い」です。落語、漫才、コント、大好きです。ここ数年、NHKのコント番組「LIFE」が大人気で、私も必ず録画して見ています。内村光良さんが、紅白歌合戦の総合司会をやったり、塚地さんが大河ドラマ「西郷どん」に出演したりしたのも「LIFE」のお蔭だと思います。今年もお笑いで、自分も含め、多くの人の心を温かくし、世の中を元気にしてもらいたいと思います。

スポーツでは、箱根駅伝で5連覇を目指した青山学院大学が初優勝した東海大学にその夢を阻止されました。しかし、往路で6位と出遅れながら、復路優勝、そして総合準優勝はさすがだと思います。
スポーツの世界では、強いチームや選手がでると、全体のレベルが上がりますが、箱根駅伝の山登りの5区の走りから、いつもそのことを実感させられます。順天堂大学の今井正人選手が「山の神」と言われるほどの驚異的な走りを見せてくれた時は、誰もこの記録を破ることはできないだろうと思っていました。しかし、その後、東洋大学の柏原竜二選手、青山学院大学の神野大地選手が相次いで記録を更新し、今年は、国学院大の浦野雄平選手が区間賞且つ区間新でしたが、区間2位の西田壮志(東海大)、同3位の青木涼真(法大)も区間新記録を出すなど、信じられない高いレベルの山登りとなりました。ウサイン・ボルト選手の100mの記録もいずれ破られることでしょう。

毎年楽しみにしているラグビーは、母校大分舞鶴高校が1回戦は強豪深谷高校(埼玉)に勝利しましたが、2回戦は桐蔭学園(神奈川)に敗れ、年を越すことができませんでした。
高校サッカー選手権は県代表の大分高校が、1回戦は東邦(愛知)に勝利したものの、2回戦ではPK戦の末、熊本代表の大津に敗れてしまいました。
大分代表の高校ラグビーとサッカーともに、今年の暮れと来年の正月には勝利を重ねてほしいと思います。

ラグビー大学選手権の準決勝は、早明戦が伝統の一戦らしい素晴らしい戦いでした。私は、大学時代から若手社会人のころまで、必ず対抗戦の早明戦、大学選手権の早明戦(当時は決勝がほぼ早明戦だった)を国立競技場に見に行っていました。私は今回、どちらのチームも応援していましたが、対抗戦惜敗の雪辱を果たした明治大学の底力は見事なものでした。明治大学と言えば、懐かしの北島監督からの「前へ、前へ」を思い出し、重戦車と言われる強いフォワードがあまりにも有名ですが、今年の明治大学は、バックスの展開が早く、特に、センターとウイングの力強い突進が印象的でした。加えて「攻めの守り」とでも言うべき、鋭く前に出るタックルを武器にした攻めのディフェンスが圧巻で、勝利をもたらした最大の要因だと思います。

10連覇を目指した帝京大学を阻止したのは、関西のオールブラックスこと、天理大学でした。どこにも欠点が見当たらないほど完成度の高いチームです。王者・帝京相手に圧勝でした。あの帝京大学も完敗するのだと、あらためて、「無常」と「盛者必衰」を思い起こした試合でした。

スポーツ界では、箱根駅伝の王者・青山学院大学、大学ラグビーの王者・帝京大学が敗れる波乱の年明けとなりました。
「時代」は移り変わってゆきます。
決して日本の混乱を望むわけではありませんが、政治の世界も安倍政権1強の時代から、生活者と将来世代を最優先する政治の時代へとまわす、その第一歩を踏み出す年にしたいと思います。

新年早々、とりとめのないメールマガジンとなったことお許しください。

今年の1年がみなさんにとって素晴らしい年になるようお祈り致します。

吉良州司