吉良からのメッセージ

2016年5月18日

2016年5月17日夕刊フジ掲載の「風雲永田町」記事について

先日、親しくしている同僚議員とともに、とある会合に招かれ、自己紹介を兼ねて自分が考えていることを話す機会がありました。
その発言内容の一部が2016年5月17日夕刊フジ掲載の「風雲永田町」記事に出ていました。その中で、私の発言内容として、次のようなことが書かれていました。発言内容自体は必ずしも間違いありませんが、これだけを読むと誤解を招くので、補足しておきたいと思います。

<発言内容記述1>
「われわれは民進党にも、かつての民主党にもこだわっていない。興味もない。民主党にこだわる人間はわが派に入れない。」
私の前に発言した同僚議員が、長島昭久衆議院議員とともに立ち上げた勉強会「国軸の会」のことに触れたことを受けて発言したもので、その全容と真意についてお伝えします。
「大事なのは国家と国民であって、政党は目指す理念と政策実現のための手段でしかない。その意味で我々の勉強会には(当時の)民主党にこだわる人は入れないということで発足した。あくまで直接的に国家と国民のことを考える勉強会にしたいと集まった仲間だ。」という真意であり発言です。

<発言内容記述2>
「国民に寄り添う、耳を傾けるとか、迎合をしたことはない。消費税増税は賛成で20%は必要だ。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は賛成、原発は再稼働すべきだ。」
この発言記述の全容と真意です。
「多くの政治家は『国民の声』とか『国民に寄り添う』ということを勘違いしているように思えてならない。時には、国民の耳に痛いことであっても、長い目でみた国や将来世代のために、政治家が国民を粘り強く説得して国民の理解を得てゆく努力が大事だ。国民の声をそのまま鵜呑みにすることが『国民の声』を聞くことではない。自分は落選した2012年の選挙時も消費税増税賛成、TPP賛成、原発再稼働賛成を訴えていたし、これまでの選挙では国民の耳に痛いことだが、長期的・俯瞰的観点に立った、将来世代のために必要なことを常に訴え続けてきた。今後もこの姿勢を貫いていきたい。」

<発言内容記述3>
「成長ですべてを解決する時代は終わろうとしている。アベノミクスに代わる、成長でない経済の新機軸をわれわれは打ち出す。それが二大政党による政権交代だ」
全容と真意は下記の通りです。
「我が国は勿論、先進国全体が、今、成長の壁にぶち当たっている。成長で全てを解決できる時代は終わろうとしている。今こそ『ポスト成長』時代の社会を構想していかなければならない。そのようなことを現在構想中であり、できれば近い内にそのような構想をまとめて世に出したいと思っている」

記事に書かれた部分は実際の発言内容は必ずしも間違ってはいませんが、その前後を含めた全容があるのとないのとでは読み手の受け取り方、受け止め方が全く違ってきますので、敢えて、全容と真意を補足する次第です。
吉良州司