吉良からのメッセージ

2013年7月24日

【2013年参議院選挙を終えて】

参議院選挙が終わりました。

自公の圧勝によるねじれ解消、民主党の惨敗、維新の伸び悩み、共産の躍進、にわか新政党の壊滅という結果でした。

国民は「政権獲得」を巡っての不毛な国会手続き的争いによる停滞と、目指す方向が明確でない政党に対する明確な嫌悪感を表明したのだと思います。

選挙が始まった時にお伝えしましたように、民主党には「是是非非健全野党」として、現在の我が国が抱える課題に、決して逃げることなく、真正面から向き合い、その主張を堂々と国民に訴えてもらいたいと思っていました。しかし、憲法問題を筆頭に明確な主張を打ち出すことができませんでした。相変わらず、「自民党との対立軸」という低い次元での主張に終始していたように思われます。
一方の自民党、公明党は、その目指す方向や政策の是非は別として、明確に打ち出していました。

民主党政権の挫折は、最初の二人の総理の致命的問題以外にも、「党を割らない」という、国民から見ればどうでもいいことが、人事や政策決定上最優先され、国が進むべき方向について「決められなかった」ことが最大の原因だと思っています。
それだけに、崖っぷちに立っていながら、なお「党を割らないこと」が最優先され、憲法問題をはじめ、明確な方向が示せなかったことは残念でなりません。

国民の信頼を取り戻すことは容易ではありません。今回の参院選での惨敗を受けて、まずは憲法問題についての明確な方向を打ち出すことからはじめて、国民の信頼を得る解党的出直しの第一歩を踏み出すべきだと思います。

次回以降は、まず「隗より始めよ」で、憲法問題、消費税問題、TPP問題(順不同)等々についての私の見解をお示ししたいと思います。

吉良州司