吉良からのメッセージ

2018年7月26日

通常国会を終えて

7月22日に今年の通常国会が閉会しました。通常国会を終えて感じたこと、考えたことの詳細はまた改めてお伝えしたいと思いますが、本メッセージでは、もっとも強く感じたことをお伝えさせて戴きます。

「安倍政権、自民党による国家の私物化」。このことがより顕著になった国会であったと思います。
官僚の政権に対する忠誠心と官邸が官僚幹部人事を牛耳る内閣人事局制度が化学反応を起こし、国や国民より政権中枢を優先する「忖度政治」という新物質が生み出されました。その結果が、森友・加計問題です。何を以て総理夫人が森友問題に関与していないと言えるのか、全く理解できません。何を以て加計学園に便宜を図っていないと言えるのか、全く理解できません。歴史的に何代も、何十代も紡いできた伝統ともいえる真面目で正直で実直な日本国民の常識・良識が、今、音をたてて融解しています。国の指導者たちが世界に誇る伝統を壊しているのです。

私が衆議院本会議で「天下の悪法」と何度も繰り返し批判した自民党提出「参議院定数6増法案」は、天下の悪法、類まれな性悪法、歴史的に例がない筋悪法です。「自民党あって国なし」「自民党あって国民なし」、自民党だけのための、党利党略の極致ともいえる悪法です。良識ある自民党議員の多くも党内議論で反対した天下の悪法を恥も外聞もなく自民党議員立法として提出してきたことは、「自民党による国家の私物化」以外の何物でもありません。

働き方、IR(カジノ)、受動喫煙などなども与野党間で激しい議論が展開されましたが、これらのテーマについては別の機会に譲らせて戴きます。次回は、本国会における吉良州司の質問要旨報告の第4弾を報告致します。