コロナウィルス感染にともなう損失補償について+「アベノミクスは私たちの暮らしをよくしているのか」の連載を終えて
今、わが国はもちろん世界中が新型コロナウィルス一色となっています。この件については、連載の冒頭でもお伝えしましたように、素人の私が私見を述べるより、専門家の意見に耳を傾けた対応をしたいと思います。
その上で、一点だけ申し上げたいことがあります。損失補償についてです。
各種イベントの自粛要請、学校の休校要請等に伴う企業や個人の損失補償については、仮に、このような機会に乗じて、実損はないのに損失を装ったようにみせかけて補償申請をする企業や個人が出てくるかもしれません。仮に、このような疑わしい申請が混ざっていたとしても、今回に限っては、そこには目をつぶって、迅速性を第一とした政府、自治体の対応が必要だと思っています。厳格に対応するあまり、申請書類が複雑になったり、審査に時間がかかったりすることは、年度末であることも考慮するとあってはならないことです。何よりも、実損が出ている企業・人が申請の煩雑さが故に必要な補償が受けられないことの方が大問題だと思うからです。
同時に、公立、私立、各種学校の非正規教員、臨時教員が、2月3月に授業をやらないことになっても、カリキュラム上では授業をやることになっていた場合には、授業をやったと見做して対価を全額払うべきだと思います。
<「アベノミクスは私たちの暮らしをよくしているのか」の連載を終えて>
結構、長くて難解な「アベノミクスは私たちの暮らしをよくしているのか」だったのですが、嬉しいことに、この連載に目を通して戴いた方から同感だとの所感を投稿戴きました。
「経済成長至上主義」、否、「経済成長していると見せかける経済政策」では、現在と将来の日本を幸せ感あふれる国・社会にしていくことはできません。
経済成長至上主義者からは敗北主義とか、悲観主義だとの批判を浴びるかもしれませんが、一人ひとりの国民が幸せ感を抱ける国づくりこそ政治の使命だと訴え続けてゆきたいと思います。
連載時に使用したデータは2016年ものだったので、最新のデータをこちらにアップしていますので、ご参照ください。
吉良州司