吉良からのメッセージ

2020年4月23日

コロナ撃滅の短期大決戦を決断する時。親しい医師の貴重な提言

コロナ問題は感染爆発については何とか食い止められている感もありますが、緩やかな拡大が続き、収束に向かっている気配はありません。
残念ながら、政府の対応は、経済に悪影響を与えないように、また、過大な財政負担にならないように、という思いが強すぎて、小出し対応に終始してきたために後手後手に回っているように思われます。

今、最優先すべきは、国民の命と健康、それを守る医療従事者への強力な支援、そして、収入激減に苦しむ個人の生活と企業の存続のためのスピード感のある支援策です。このことは、前回のメールマガジンでもお伝えしました。
経済対策については、「コロナ感染問題の収束と終息こそが最大最良の経済対策である」ことを政府関係者、与党有力議員に強く訴えてきました。また、コロナに立ち向かう医療従事者への危険手当支給を訴えてきましたが、結果的に診療報酬を2倍する形で実現してもらったことは高く評価しています。

この間、私が敬愛し、大変お世話になっている、極めて見識の高い医師から、国民の理解を得ながら、「短期決戦」でコロナを収束させるための方法について教えて戴きました。

とても分かりやすい説明ですので、「人との接触を8割」減らすことの重要性を広く国民に理解してもらえると思います。1か月の「短期決戦」でコロナウイルスを撃滅する方法論です。

医師の説明文を以下にそのままご紹介(カッコ内は、吉良州司の補足)しますので、ご家族や友人に広めて戴けると幸いです。

吉良州司

<コロナ対策> 

コロナと闘うにあたり、現状では武器は無いも同然です。素手で闘うわけですが、そのためには相手を知った上で作戦を立てなければなりません。

(1)コロナに弱点はないのか?

コロナの弱点:空気中に単独では生存できない!

宿主(こうもりや、人間、動物など)に寄生しなければ生存できない。人間の細胞の中で増殖してゆきます。コロナは肺の細胞を好みます。コロナウイルスは勝手に単独で空気中を飛んで回ることは出来ないのです。コロナに取りつかれた人間(感染者)がウイルスを運びまわしては他人に伝染させてゆくのです。その方法でコロナウイルスは次々と生き延びてゆくのです。

(2)感染(伝染)経路

1)飛沫、エアロゾル伝染
コロナウイルスは感染者の肺や気管に寄生しています。感染者が呼吸をするたびに呼気からウイルスが吐き出されます(唾液の飛沫、微粒子として)。2メートル以上は飛びません。2メートル以内にいる人がその吐き出されたコロナを吸い込むことにより感染します。

2)接触感染
吐き出されたウイルスは数時間、長くても1、2日は物質の表面で生存できます。それを触った手から口や、鼻、目などからウイルスが人体に入ることが有ります。

(3)コロナウイルスの存在場所(生き続ける場所):

日本中のコロナウイルスの大部分は感染者の体に寄生しています。コウモリや他の動物にもいるでしょうが、人間とコロナの戦いには関係ないでしょう。一部のコロナウイルスは飛沫などの形で一定時間生存しますが、いずれ死滅しますので無視します。

(4)コロナ感染者の結末:

感染者は治癒するか、死亡するかの二通りしかありません。

1)治癒群(97%)・・人間の免疫機構でコロナウイルスに対する抗体が出来て、ウイルスを消滅させ病気が治癒する(長くて1か月)。・・・・コロナは全滅

2)死亡群(3%)・・残念ながらウイルスとの戦いに負けて死亡です。ウイルスは人間の死んだ細胞の中では長くは生きられません。最も、日本では死亡の日に火葬するのでコロナウイルスもすべて焼却。

感染者のいずれの場合もウイルスは全滅するのです。
   
<重要> 感染者が一か月間誰にもコロナウイルスを伝染させなければ、理論的にはコロナウイルスを完全消滅(終息)させる事が可能です。一か月でケリがつく。

(5)問題点:

1)感染者の区別(見分け)

無症状の感染者がいるので、見分けは大変困難。現在では、100%ではないにしろPCRテストで判断するしかない。数日内で全国民にPCRを行って区別できればよいが、不可能である。
次善の策として、少なくとも症状のある人間にだけはPCRを行い陽性者は入院か隔離する。
陰性者を含めた残りの国民は感染の可能性ありという事で伝染させない、伝染させられないという気持ちで可能な限り他人と接触をしないよう行動する(外出自粛)。

勿論、生活必需事業、生活必需家事が有りますので100%の行動抑制は不可能であるが、可能な限り(80%?)自主性をもってやらねばならない。(人との接触を8割減らすように力説してきた、専門家である北海道大学の)西浦教授は現状を座視できずに敢えて厳しいことを言ったのでしょう。凄いことです。立派です。

2)ロックダウン(都市封鎖) どこまで必要か?

現在のように中途半端な要請政策ではおそらく効果は限定的でしょう。せめて医療崩壊は防がねばなりません。医療崩壊すればコロナとの闘いは手が付けられなくなりコントロール不能となるでしょう。非コロナ病人の治療が出来なくなることが大問題。イタリアや、ニューヨークのように地獄絵図を見るが如き状態も想定されます。

(6)結論:私見としては

厳格自粛、1か月の「短期大決戦」をするべきである。

現状では医療崩壊の可能性も否定できない(すでに崩壊)。また、中途半端自粛は数か月かかるであろう。長くなれば、飲食、旅行関係はもとより多くの企業が再起不能となるであろう。私は、政府がミスリードしているとしか思えない。今こそ、信念と、覚悟を持ち洞察力のあるリーダーが求められている。このままでは、日本は大変なことになりそうです。    経済界、真の経済学者、医師、真の医学者、優秀な政治家が、少数で毎日熱心な議論を重ねるべきであると考えます。中途半端長期決戦か、厳格短期大決戦か、無策か、選択すべき時と思います。本当のところを理解すれば自ずと答えは導かれるはずと考えます。

武漢封鎖はコロナ対策としては大正解だったのです。

以上