吉良からのメッセージ

2021年10月16日

基本政策各論中の「大胆な子育て支援策」について

総選挙に向けた「理念と基本政策」解説シリーズの第4弾、「大胆な子育て支援策」についてです。

大胆な子育て支援策の具体的中身は、子育て真最中の家庭への家計支援として、第一子3万円、第二子5万円、第三子10万円、第四子以上各15万円を高校卒業まで毎月現金支給するという、まさに大胆な現金給付策です(高校進学しないお子さんのいる家庭に対しては、そのお子さんが18歳になるまで支給)。
約10兆円として、既存予算の組換えand/or新たな消費税が必要になります。現実問題としては、新たな消費税が中心になると思っています。
コロナ禍の疲弊した経済の中で新たな消費税を国民にお願いすることは現実離れしていると感じる方が多いと思います。もちろん、総選挙後にどういう勢力地図になろうとも、新たな消費税については議論に入ることすら難しいと思います。
しかし、この大胆な子育て支援策は、我が国の最大の課題である「人口減少」「少子化」に歯止めをかけ、社会・経済に活力を取り戻す、最善の社会・経済対策だと思っています。特に、子育て真っ最中の家庭は必要に迫られて、お金がいくらあっても足りないほど消費性向が高いので、この世代、この家計に対して大胆に現金給付することは、個人消費が6割を占める日本経済の「最大の成長戦略」にもなると思っています。現在の日本経済の最大の問題は、「天下の周りもの」としてのお金が消費に向かわず、貯蓄が増えるだけになっているからです。財政出動はもっとも消費性向が高いところにむけられるべきです。

以下では、私が政治活動の一環として多くの方々にお配りした広報用リーフレットの中に記載した「大胆な子育て支援策」の必要性についての説明です。

子どもは家庭の宝、社会の宝

私は、3人の娘に恵まれました。娘たちが幼い頃「こんなにも愛おしく、愛くるしく、可愛いものなのか」と毎日毎日がとても幸せでした。大分、東京、米国ニューヨーク近郊で、苦労しながら娘たちを育ててくれた妻には心の底から感謝しています(自分もできる限り娘たちと遊び、家事を手伝い、よく旅行にも連れて行きました!でも、末娘が思春期の頃はほとんど口をきいてくれなくなりました)。今は小さな孫の笑顔に癒される歳になりました。「目に入れても痛くない」とは聞いていましたが、本当に可愛いものです。
子どもの笑顔は周りのみんなを幸せな気持ちにしてくれます。個々の家庭において子どもはまさに宝ですが、その社会にとっても「大事な宝」です。個々の家庭も社会も幸せにしてくれる、それが子どもたち、将来世代です。

人口減少と少子化は最大の課題

今、我が国は「人口減少」「少子化」に直面しています。人口減少自体が大問題ですが、若者、子どもたちの減少が続くと、子どもたちの笑顔の減少に加え、社会を支える人手の不足、将来に亘る社会活力や経済の減退に陥る可能性が大きくなります。この人口減少と少子化に歯止めをかけ、活力ある社会、元気な経済を創りだすことは、現在の政治が取り組むべき最優先の課題です。

子育て家庭の「家計支援」

私が提唱する大胆な子育て支援策の政策哲学は「将来の日本を支える子どもを今一所懸命育てている家庭に対して、国をあげて、社会をあげて支援する」という、ひとり親世帯も含む「家計支援」です。それゆえ、食費、衣服費、塾代、家賃、光熱費、通勤・通学の交通費、家や車のローンに使おうが、家族旅行に使おうが、子どもを育てている限り使途は自由です。子育て真最中の家庭にはお金がいくらあっても足りません。支給されたお金は必要に迫られ支出に回り、消費拡大を通して日本経済を成長させます。子育て支援策であると同時に、最大の成長戦略にもなります。新たに約10兆円の財源が必要ですが、既存予算の組み換えand/or新たな消費税により確保したいと考えます。

社会の宝を社会で育てる

今の中高年世代が若かりし頃、日本経済にはまだ活力があり、高度成長時代ほどではないにせよ、所得も何とか上昇していて、各家庭が自力で子どもを育てるのが当たり前の時代でした。しかし、その後は経済停滞が常態化し、所得は減少か横ばいか微増の厳しい時代となりました。若い世代は目の前の生活と将来の生活への不安から、家庭や子どもを持つことへの不安を感じています。それだからこそ、「社会の宝」である子どもを今育てている家庭を社会全体で支えようというのが「大胆な子育て支援策」です。
現在の日本社会の公平性を揺るがす一番の問題は、親の経済力の差によって、子どもたちの学習する機会、進学する機会の機会平等が脅かされていることです。この大胆な子育て支援策は、この子どもの学習・進学の公平性を取り戻す意味合いも持っています。
この政策は、一見、若い世代だけに向けた政策と誤解されがちですが、それは違います。苦労して子育てしてきて、今は、愛しい子どもや孫やひ孫の将来を案じ、ひたすら幸せを願う高齢者の切なる思いにも応える恩返しの政策でもあると思うのです。

全ての国民が受益者

私は選択肢の多い社会こそ豊かな社会だと思っています。この支援策は、家計を助けるために働いているけど、子どもが幼い時には側にいてあげたいと思っている女性(時に男性)の選択肢を増やすことも含めて「子育て世代向けの社会保障制度」と位置付けることもできます。誰もが負担者であり、受益者にもなります。子育て支援給付を受けた家庭で育った子どもたちが、その次の世代の子どもたち、および高齢者の社会保障を支える納税者となるのです。子育てを終えた世代も、いずれはこの子どもたちから支えてもらうことになります。負担ばかりではないことをご理解戴きたいと思います。
大胆な子育て支援策を実現させ、子どもたちの笑顔が溢れ、一人ひとりの幸せ感と活力に溢れる社会をつくりたいと強く思います。

吉良州司

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