吉良からのメッセージ

2021年12月1日

立憲民主党新代表に泉健太氏が選出されたことに思う、日本の現状と今後

少し、ご無沙汰してしまいました。お許しください。

昨日、立憲民主党の新代表に泉健太氏が選出されました。泉さんは2003年初当選の同期(但し、当時私は民主党には属しておらず、田中真紀子さん、渡部恒三さんと3人だけが野党系無所属でしたが)で、爽やかさが服を着て歩いているような(古い言葉で、最近は聞いたことがありませんが)ナイスガイです。生まれ変わる立憲民主党丸の船長としての活躍を切に祈ります。

立憲民主党は2017年総選挙において、対自民党というよりは、対希望の党として、枝野さんが孤軍奮闘の中立ち上げた政党です。それ故、今回の総選挙前に代表が交代することなど誰も想像だにできなかったと思います。しかし、自分と自分の親しい仲間の間では、(一人で2017年に憤然と立ち上がった勇気ある枝野さんには大変申し訳ないのですが)、枝野さんが「政権交代を果たすか、近づくための」大英断により、自主的に代表を退き、爽やかな新代表で総選挙に臨めば、大躍進、場合によっては政権交代も起こり得る、と話していました。
多くの国民の関心は自民党総裁選挙にあるにせよ、もし、立憲民主党の代表選挙も時を同じくして実施していれば、総選挙前のルールとして、メディアも自民党総裁選と同様に扱わねばならず、否が応でも自民党総裁選の30~40%くらいの関心を持ってもらえたはずです。
そして、もし、爽やかさが服を着て歩いているような泉さんが代表として今回の総選挙に臨んでいれば、随分と違った選挙結果、政界地図になっていたと思います。

多くの日本人、否、日本社会そのものが、行き着くところまで行き着かないと、自分たちが間違った道を歩いていることに気づきません。否、間違っていると指摘するだけでも大勢から非難されます。先の大戦が格好の例ですが、あまりにもまっとうな主張である「戦争反対」を叫んでいた人たちが「非国民」扱いされていたのです。

私は、バブル崩壊以降の日本がもっとも貧しい先進国への道をまっしぐらに突き進んでいることに警告を鳴らしています。第二次安倍政権の終盤の時期に、アベノミクスで日本は全く経済回復していないことを事実、データで示すために、「データで見る日本経済の実態」というプレゼンテーション資料を作成し、「米国ドルベースで見る日本経済の実態(主要先進国との比較)」、「日本経済の実態と構造」、「安倍政権は運がよかった(原油価格の下落で交易条件が好転)」といった内容を地元大分の有権者に、そして国会内において野党議員と一部与党議員に、更にはマスコミに手渡しながら、事実認識の共有を求め、自民党による経済政策の行き着く先についての危機感を訴えて来ました。どう方向転換すればいいのかの総論についても提言しています。

最近のガソリン価格の高騰により、「安倍政権は運がよかった(原油価格の下落で交易条件が好転)」のことについて、漸く耳を傾けてもらえるようになりました。過去は別として、既に「円安が国益」の時代は終わっていること、一般国民の生活、可処分所得のことを考えると「自然な円高」の方が国益にかなうこと、などなど、ガソリン価格が高騰したことにより理解してもらえるようになりました。

今のままの自民党の経済社会政策が続き、「最も貧しい先進国」の地位が不動のものになることを恐れています。行き着くところまで行き着いてしまう前に、国民の理解を得て、(自民党の業界主権に対する)「生活者主権」の国づくり、(選挙時に応援してくれた業界支援のためなら、将来世代の負担になる借金をしても顧みることがない「現世ご利益」政治に対する)「将来世代優先」の政治の実現、そして最も豊かな先進国になるよう全精力を傾けたいと思います。

吉良州司