将来世代を最優先する政治を
本日(12月7日)選挙戦は中盤の山場を迎えています。市中での皆さんのご声援が日に日に増えているのを感じます。残り1週間、全力で駆け抜けたいと思います。
■将来世代への投資が、一番の近道
前回のブログでは、今日の日本の産業構造ではアベノミクスは機能しない事をお伝えしました。それでは、吉良州司はそういった状況に対してどのような提言を行っているのか、という問いに対して、お答えしたいと思います。
まず前提として把握しなければいけないのは、(日本だけでなく全ての先進諸国では、)残念ながら、今後高い経済成長が永遠に続くという望みは幻想でしかないということです。
(今回のアベノミクスのように)金融緩和等で円安誘導し株価をあげても、それは一時的なものでしかなく、必ずバブルを生み、将来にそのツケが回されてしまいます。本来の回答は「急がば回れ」しかないのです。つまり、長期的な視点で人材を生み、育てていくということです。
日本の財産は人しかありません。将来世代を最優先する、子どもたちや子育て世代を最優先する政策、さらには人口減少を食い止めるための少子化対策等を、何よりも優先させる。
そのこと以外に日本が復活する道はないと考えています。
民主党政権による子ども手当、子育て支援、高校無償化、高等教育の奨学金制度の充実等、「チルドレンファースト」と称した諸政策は、そのような理念のもと実施されたものでした。多くの批判を浴びた民主党政権ですが、この理念だけは決して間違っていなかったと信じています。高齢者の投票率の高さから、このような将来世代優先の政策主張は得票につながらないと危惧し、忌避する候補者が多いのが現状だと思います。
しかし私はそうは思いません。
私を熱烈に応援して頂いている支援者の方々は、多くが高齢者です。私が政治の道を歩み始めてから、その方々を前にしていつも繰り返しお話しするのは、そのような内容です。
彼らにおもねるような高齢者優遇政策を語ることは決してありません。
「皆さんが目に入れても痛くない、かわいいお子さんやお孫さんの将来のために、どうか力を貸してください。」とお伝えすると、涙を流して応援してくれるのです。
現在高齢者となった方々は、戦後の焼け野原から弛まぬ努力によって日本を世界トップレベルの経済規模の国に押し上げて頂きました。その原点には、このような「将来世代のためになんとか私たちが頑張ろう」という心意気があったからではないでしょうか。
先日のメルマガでも記したように、2年前の民主党若手議員が「将来世代のために、国民に増税をお願いする時は、(自分たちが犠牲になる可能性がある)議員定数削減とセットでなければ承諾しない」と考えていたことは、そのような心意気に通ずるものだと考えています。(繰り返し述べているように、政権運営の稚拙さや、個々の政策の精度についての批判は甘んじて受け入れますが)
短期的な円安・資金バブルではなく、長期的な視点から、国をあげて一騎当千の人材を育てていく。有権者の良心が発揮されれば、その考えは受け入れられると信じています。
それを期待して、残り一週間を戦っていきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
吉良州司