吉良からのメッセージ

2014年12月25日

かつてとは異なるバッジの“重み“

みなさん、こんにちは。 吉良州司です。
当ブログをお読みの皆様には、ご報告とご挨拶が遅れましたこと、大変申し訳ございませんでした。
12月14日の投開票日から今日まで、深夜に当選確実の報を頂いて以降、翌日早朝の大分市内(舞鶴橋)でのご挨拶に始まり、さまざまなかたちでお世話になった方々に直接お会いし、時には電話にて、お礼のご挨拶に回っておりました。昨日特別国会が召集され、上京いたしました。

改めまして、当ブログの読者の皆さんをはじめ、すべての方々に心の底から感謝します。
今日までに直接ご挨拶に伺えていない方々には、年が明けて以降、数年かけてでも、お一人お一人にお礼を申し上げたいと考えています。

特に今回は、私自身からは直接見えないところで、何人、何十人という知人に「吉良州司を頼む」と声掛けを続け、私が当選するために昼夜を分かたず尽力して頂いた方々が大勢いらっしゃったと信じています。目に見える形で支援して戴いた個人、団体はもちろん、このように目に見えないところで尽力戴いた方々に対して、心からお礼を申しあげます。

■かつてとは異なるバッジの“重み“

昨日、2年ぶりに議員バッジをつけました。4回目(4期目)の登院となりましたが、特に今回は過去3回とは異なる感慨があります。それは、今回の選挙では、今まででもっとも数多くの、そして多様な方々の声を背中に受けて国会に出てきたという思いが強いからです。 今まで以上に、大分の皆さんの声を国会に届けなければいけないと強く感じています。

■野党議員としてできること

私は民主党政権下で約3年間、副大臣や政務官など行政府の中で職務を行わせて頂きました。その後2年間の浪人時代を合わせると、野党議員として国政復帰するのは約5年ぶりになりますが、野党の中にいてもできることは数多くあると考えています。

ひとつは言わずもがなですが、国会論戦を通して、与党の政策に対し、非であるものは正し、それに替わる政策提案を行っていくこと。
そしてもうひとつですが、国会論戦以外でも、代議士一個人として貢献できることが多々あるのです。例えば、国のブレーンである官公庁の官僚に働きかけるという方法です。
与党時代に築いた人脈を活かし、彼らに政策の提言を行います。与党の政策立案は官僚がいくつかの政策を選択肢として提示したものから判断者、決裁者である政務三役が最良と思われる政策を取り上げる形が主流です。
とかく批判されがちな官僚たちですが、彼らも“国のためによかれ”という政策であれば、労を惜しまず積極的に協力してくれるのです。
(このことは、与党時代に築いた官僚たちとの人脈が活かせるからこそ可能なのですが、健全な政権交代が行われる政治体制のメリットは、このような点にもあるのではないでしょうか)

口で反対するだけの野党では意味がありません。野党であっても実現可能な政策を提言し、(間接的ではありますが)実際の政策実現に関わっていくことができると考えています。

■「一人ひとりの幸福の追求」を目指して

これから巨大与党は、アベノミクスが信任されたと位置づけたうえで国会運営を行い、経済政策を打ってくるでしょう。
しかしながら、選挙期間中にも繰り返し訴えたことですが、アベノミクスでは地方の暮らしは良くなりません。かつては、リーディング産業を伸ばす経済政策をとれば、国内の隅々まで波及していきましたが、産業構造が変化した今日の日本社会では、それが通用しない時代になっています。
(詳しくはこちらの記事をご参照ください)

日本をはじめ先進諸国では、この20数年間、バブルを“あえて起こす”という経済政策を結果的に行ってきました。バブルというものは、その利益は限られた人たちが得、崩壊後のツケはすべての人が払うというものです。こういった、量的な経済成長のみを追求する政策だけで良いのか、という声をあげる必要があると考えています。

経済の成長はもちろん大事ですが、政治の究極の目的は、国民一人ひとりの幸福の追求です。今日の日本社会のなかで、この「一人ひとりの幸福の追求」のために政治がどうあるべきか。「経済的・量的な豊かさ」と「質的な幸福」をどう両立させるか。
これらを問題意識として持ち続けながら、新しい国家像・社会像を作っていきたいと考えています。

吉良州司